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響「A、これお願いしていい？」
「うん、分かった」
響「ありがとう！」
コンペまであと1週間を切ったところ、何だかいつにも増して仕事の追い込みが激しい気がする
陸「はい…はい。その案で考えると、A社よりB社を優先させた方が…」
電話越しで話しながら、資料やパソコンに目を通して、仕事をこなす陸さん
しっかり睡眠をとるようにしたのか、心なしか目の下のクマは無くなっているように見える
バリバリと仕事をこなす陸さんは、やっぱり誰が見ても憧れの上司で…
響「嬉しそうね、なんかあった？」
「へへ、また今度ゆっくり話すね」
さっき頼まれた書類を取りに来たついでに、響子ちゃんは私の顔を見るなりそう言った
彼女は、好きならそれでいいじゃないって、陸さんとの事を応援してくれていたから
この関係を終わらせて、次へ進もうとしている事を伝えたら、きっとまた、肯定してくれるんだろうな
響「はい次、これね？」
「えぇー…さっきより
難しそうなの押し付けてくるじゃーん」
さほど派手ではない色のリップが乗った唇でニヤリと笑い、自分の持ち場へと戻った彼女
悪魔め…笑
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「それじゃあ、お疲れ様でした〜！」
定時になると、後片付けをして挨拶をし、急いでオフィスの外へと飛び出した
いつも遅くまで仕事をしてしまうけれど、今日は早く外へ出ないと会えないと思ったから
海「あ！Aちゃん！」
北「あー！朝も会えたし帰りも会えたね♡」
「海青さん！と、吉田さん…？」
海「…ぶはっ笑」
北「吉野だよ！笑」
「ご、ごめんなさいっ！！…あの」
海「はーおかしい〜腹痛い笑
あ、樹ならそろそろ来ると思うよ！」
お腹を抱えて笑う海青さんと、ムスッとしながら海青さんを見上げる吉野さんを見ていると、その背後から藤原樹がやって来た
「お疲れ様」
樹「おー…お疲れ」
また少し視線を外された
「あの、良かったらこれから…」
樹「ごめん、今から予定あってさ」
「そっか、分かった」
海「何でよ、そしたらAちゃんも…」
樹「ごめんな？また今度」
いつものように頭に置かれると思った大きな手は、直前まで来たところで降ろされた
どうして避けるの…？
遠ざかる彼を見て、心がぎゅーっと締め付けられる
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
