宮城には『苧環』という名の最強のクラブチームがありました２

全力 ページ17

親には反対された。

元々そういうスポーツの類が大っ嫌いだったから、俺も正直躊躇した。

群れるのも嫌いだし


動くのなんかもっと嫌い


でも、



バレーボールからは逃げられなかった。




優「なあ、俺がバレーボール始めたらおかしいかな？」

思い切って、努力の天才である我が幼なじみに聞いてみた。

美「どうして？別に変じゃないよ？」



一緒にやろうと笑顔で返さしてくれたそいつ。

……良い奴だなぁ

って改めて実感した。

そいつのお父さんにめっちゃ教えて貰って、いざ受けた入団試験。






結果は合格。


まあ、こんなもんだろうって感じだった。

入った先には天才しかいなくて

正直、俺キチガイじゃね？


とか思ったけど、めっちゃ良い奴ばっかりで良かったと思う。

初めての練習試合で、動きが噛み合わなくて、コーチの車の中で喧嘩しながら帰った時もあった。


ジュニアユース(15歳以下の代表)試験に、A以外の全員が１発で落ちたり。



めっちゃ色々な事があった。



でも、それ以上に普段の練習が楽しくて、いつの間にか全力になってた。

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