半妖少年少女 (ページ5)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:1,097 hit

第5話ページ5

放課後、竜堂と一緒に教室を出る。

クラスの奴らは皆ビックリしていた。

輝「お前、本当に友達居なかったんだなw w w」

遊「うるせぇ！しょうがないだろ！！」

クスクス笑い続ける竜堂。

喋らなければ美少女だよな……

輝「寄り道する場所は私が決めていいか？」

遊「ああ、どこ行くんだよ？」

輝「仲間のところ」

……意味深

遊「……そうか」

仲間って妖怪なのか？

そもそもコイツってほんとに妖怪？

遊「……お前ってなんなの？」

俺の質問に、「あー」と頷き、俺の方を真っ直ぐ見つめる。

輝「なんだと思う？」

遊「またかよ……」

項垂れる俺の返事を、るんるんと待っている竜堂。

遊「……混ざってる」

俺の回答に、ふっと笑顔になって竜堂が答える。

輝「正解。流石鳳堂家だな」

遊「まあな」

輝「半妖だよ。妖怪と人間のハーフ」

そんなのいるのか……

輝「これから案内するのは、そんな奴らがいっぱいいる場所」

遊「大丈夫なのか？」

輝「まあな、武器とか持ってる？」

……武器！？

遊「……護身用に短剣なら」

スっとケースに入ったそれを見せると、満足気に笑う竜堂。

輝「なら良し！」

……どこに連れてかれるんだろ？

────────────────────

輝「ここだ」

そう言って連れてこられたのは、今にも壊れそうなぼろビルだった。

遊「……∑(°口°๑)❢❢」

輝「反応w w w」