第3話 ページ3
次の日、俺は一番早く学校に着いた。
まあ、一緒に来る友達が居ないからなんだけどて……。
妖怪が見えるっていうのは、凄くめんどくさい事で、人に気味悪がられるなんてしょっちゅうだ。
なんで俺だけなんだって思うことはあるけど……慣れた。
暫く時間が経てば、ぞろぞろと登校してくる同級生達。
全員が揃った頃には、朝のHRが始まる。
先「えーっと、今日は転校生が来ています」
先生の言葉にザワつく生徒達。
ぶっちゃけ興味ない。
どうせ仲良くなれない。
先「入って」
その言葉に、教室のドアが開く。
入ってきたのは、黒髪黒目の純日本人と言ったような出で立ちの美少女だった。
輝「竜堂輝夜です。よろしくお願いします」
凛とした声は、心に響き脳裏に焼き付く。
先「じゃあ、竜堂さんの席は、鳳堂君の後ろね。一人席になっちゃうけど、周りの人に色々教えて貰って」
輝「はい」
くそっ、三号車の一番後ろの窓側というベストポジションを奪われた！！！
竜堂輝夜が俺の横を通り過ぎる。
その瞬間、嫌な気配がした。
((妖怪……？でも……混ざってる？))
バッと後ろを振り返ると、バチっと目が合う。
ニヤッと笑う竜堂輝夜に、背筋が凍った。
────────────────────
HRが終わり、竜堂輝夜の席の周りには沢山の人だかりができた。
こっちとしては、迷惑極まりない。
すると、竜堂輝夜が人混みをかき分けて、俺の元に来た。
輝「ねえ君」
さっきと同じ、ニヤッとした表情。
……苦手だ
遊「……何」
輝「今日の昼休み、暇？」
遊「……ああ」
輝「少し、話がしたいの」
そう言い残して、竜堂輝夜は人混みの中へ消えていった。
……まさか
……告白！？
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作者名：イツキ x他1人 | 作成日時：2018年3月15日 16時
