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「こちらへどうぞ」
指定されたこの料亭は、皮肉にも私の両親がチャニョルをもてなした場所。緊張のせいか、少しだけ胸が痛む。
「失礼します」
若女将であろう女性が襖を開けると、そこには、キムさんと見るからに堅そうな男性が。
「今日はわざわざお呼び立てしてすみません」
チャニョルと付き合っていた頃、お世話になったキムさんは、他人行儀な挨拶をする。
二人の視線が、まるで確かめるかのように、お腹の膨らみに向く。
「いえ」
「こちらは、顧問弁護士のシン・ヨンチョル先生です」
軽く会釈をするシン先生。
「それで、本日はどういったご用件でしょうか」
なるべく、冷静に言う。
「お腹の子の父親のことです」
「っ…」
「チャニョルですよね。」
分かってる。彼らに悪意がないことも。これが、彼らの仕事だということも。
「正直、驚きました…チャニョルから結婚と子どものことを聞いたとき、てっきりあなただと思ったら、相手は別の女性で。ギョンスはあなたと結婚すると言い出すし…」
ギョンス、キムさんにも話してたなんて…
「妊娠と結婚の発表後に、元恋人のあなたまで妊娠しているなんて、世間に知れたら大変なことになります。それで…」
子どもを諦めてもらえませんか
「はい？」
先程まで冷えきっていた体内から沸々と怒りがわいてくる。
「ようやく、23週目に入りました。」
この意味、分かりますよね。
「では、私からいくつかよろしいですか。本来なら、法的にあまり効力の無いものですが、あるに越したことはないので」
そう、突然話し出して、書類を取り出したシン弁護士。
「認知請求権の、放棄…」
「戸籍の登録や、養育費に関することまでの 一切をパクチャニョルに要求しないという旨のものです。目を通していただけますか」
まるで、罪人のような気分だ。わたしは、はなからそんな気はない。
「わたし、そんなつもりはまったくありません」
せっかく決めたのに、今更こんなこと言わないでよ。
「ええ、こちらに、一筆サインを頂ければ」
慰謝料は書面のとおり、今後、あなたにこのような御願いをすることはありません。
お金なんて、ほしくない。
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ビビ(プロフ) - えりさん» 本当に、ギョンスどうした、の一言に尽きますね(笑)ありがとうございます、続編(？)もよろしくお願いします(*^^*) (2016年1月13日 23時) (
レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ぎょぎょさん» わああああ、お、落ち着いてください(わたしもですね) 更新、頑張ります、ありがとうございます^^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ちびっこさん» ああありがとうございます！ただひたすら、男前ギョンスをお送りしております。(笑)あと少しですが頑張ります(*^^*) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - リコさん» リコさんいつもありがとうございます〜^^ほんとに、ジョンインはよく、活躍してくれます。(笑)こんな弟、わたしもほしいです。。。 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - まゆきちさん» ありがとうございます^^チャニョルもようやく気づいたので、あとは、後は幸せになってくれるだけ、と信じたいのですが…(笑) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビビ
| 作成日時：2015年12月17日 0時
