30 ページ30
side ベクヒョン
「ちゃにょらー」
背後霊のように着いてきたけど、本当に背後霊になるんじゃないかってくらい、チャニョルは反応しない。そうだよな、俺だって、何て言ったらいいか分かんないよ。
「ジヘ、すっごいいい子なんだ」
「そりゃ、俺が紹介したくらいだからね」
また黙り混んで、ソファーに座らせてあるでっかいテディベアーに倒れこむチャニョル。いいけどさ、お前、この光景、ペンが見たら卒倒するぞ、だってそれ、
「チャニョル、そっくりじゃん」
「え…」
「いや、その熊。お前似てるよ」
「これ、あいつが買ってきたんだ…」
Aが…？
ごめん、チャニョラ。
今更だけど、
「やっぱお前、愛されてたよ」
寂しかったんだろAは。たぶん。
「そんなんじゃないよ」
お前が気づいてないだけだよ。
「知らなかった…」
「ギョンスのこと？」
あれは俺もさすがに驚いた。
「そういうことかって。あいつが出てったときさ、俺と出会ってからの人生なんだったんだ、とか言ってたけど、こっちの台詞だよな。ほんっと。」
口調は怒ってても、傷ついた顔をしてる、チャニョル。ごめん、俺のせいでもあるよ…
「いっつも口うるさくてさ」
「Aよくしゃべるしね」
まあ、俺に言われたくないだろうけど。
「ご飯もさ、何食べたいか聞いてくるくせに、３日に一回くらいだよ、好きなの出てくるの」
「３日に一回、好きなもん食べれるんじゃん」
脂っこいもんばっか、リクエストしてたんだろ。
「ソファーで寝るとすっごい剣幕でおこってくるし」
「次の日体痛くなるじゃん」
「オンマじゃないだろって感じ」
「そうだよ」
とんだ、ハッピー野郎だ。
「Aはお前の、チャニョルのオンマじゃないよ」
甘えてただけじゃん。大事なことを口にしなかったAもAだけどさ、
「あいつの話はもういいよ、ベク」
「…。ジヘのことは好きなんだろ、ちゃんと」
「まあ、子どももいるし」
分かんないけど。ジヘといると楽しいし癒される。
そう言ってでっかい熊に顔を埋める。恋する乙女か。おっさんだよ、もう。
「チャニョラ。」
「んー？」
ジヘとお前を出会わせたのは俺だから。
「何でもないー」
「何だよー」
だから、何があっても
「お前の味方だよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3501人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビ(プロフ) - えりさん» 本当に、ギョンスどうした、の一言に尽きますね(笑)ありがとうございます、続編(？)もよろしくお願いします(*^^*) (2016年1月13日 23時) (
レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ぎょぎょさん» わああああ、お、落ち着いてください(わたしもですね) 更新、頑張ります、ありがとうございます^^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - ちびっこさん» ああありがとうございます！ただひたすら、男前ギョンスをお送りしております。(笑)あと少しですが頑張ります(*^^*) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - リコさん» リコさんいつもありがとうございます〜^^ほんとに、ジョンインはよく、活躍してくれます。(笑)こんな弟、わたしもほしいです。。。 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - まゆきちさん» ありがとうございます^^チャニョルもようやく気づいたので、あとは、後は幸せになってくれるだけ、と信じたいのですが…(笑) (2016年1月13日 23時) (レス) id: 9934b56d6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビビ
| 作成日時：2015年12月17日 0時
