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小瀧side
「ぅ、ごめんっ、はぁ、」
桐「大丈夫やから、ゆっくり息しような」
「待って、怖い、」
手足の力が抜けてしまっとんのか気持ち悪いらしい。救護の人が看護師さんを呼んでくれた。貧血の飲み薬はあるらしいけど、これだけ酷いと点滴がいいらしい。
重「また点滴…」
「いやぁ、っ、あきとっ、」
桐「うん、手握っとるからな、」
「むりっ、」
中「怖いな、気持ち悪いの治るから」
あかん、無理やねん。Aがこんなに苦しんどるの見てると涙が出てくる。
神「のんちゃんまで泣いてどうすんの」
小「だって、可哀想やねんもん」
そしたら神ちゃんまで泣くの我慢しとるし。
「いやぁ、いたっ、」
桐「頑張った頑張った。偉いなぁ、」
弱々しくて、消えてしまいそうなくらい小さかった。それが怖かっただけなんや。俺らはAを支えられとる?考えれば考えるほど分からんくなった。
時間もないみたいでとりあえずソロカットだけどんどん撮っていくことになって、俺は最後のやから、Aのそばにいた。
桐「A寝たわ」
小「ほんま?よかった」
桐「ああー、怖かった」
小「照史もそう思ってたんや」
桐「あんな苦しそうなA初めて見たもん」
みんな同じ気持ちだった。問題は今日を乗り越えられるか。
そして、これから先どうなるのか。不安だらけの生活が幕を開けた。
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作者名:いと | 作成日時:2023年9月7日 13時