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重岡side
点滴が終わってAはまた一晩マネージャーさんに看病してもらうことになった。
朝起きるとマネージャーからの連絡。
“Aちゃん動けそうです”
その一文で少し安堵した。俺も支度をして現場へ向かった。
桐山side
今日はMV撮影。せやけど、いつもとは違う雰囲気。踊る曲やからますますAには注意せなあかん。そんなことを話し合っていたら、マネージャーが気を使ってんのかAが1番最後に来た。
「おはようございます!昨日は心配かけてすみませんでした!」
凄い勢いで謝られるから俺らも戸惑う。
桐「それより、Aは大丈夫なん?」
「うん、もう大丈夫!」
中「ほんまに?」
「大丈夫やから!」
久しぶりにあったせいかAってこんな色白やったっけなんてまた心配が重なる。
みんなが集まってきてメイキングカメラも回って長い長い撮影が幕を開けた。
桐「おはようございま〜す!今日は____のMVです!」
「ダンスもみんなが真似しやすい感じで…」
2人ずつでコメント撮り。Aはいつものように喋る。
「じゃあ、行きましょか」
桐「今日は長いぞ〜〜」
廊下で撮ってたからスタジオに向かってフレームアウトする。
桐「っと、大丈夫?」
「ああ、ん、大丈夫」
Aが後ろにふらついて慌てて支えた。
桐「無理だけはしたらあかんよ」
「ん、分かってる」
後でこれが伏線になるとは考えてもみなかった。
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作者名:いと | 作成日時:2023年9月7日 13時