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重「A、休憩しながら戻ろうな？ゆっくりでええから」
「ん、ごめん」
これはやばいと察したマネージャーが夜間外来へ連れていってくれることに。俺はグループLINEでメンバーへ状況を報告。
神“大丈夫？”
小“風邪とかじゃないよな…”
みんなからお見舞いのメッセージが続々と届いた。
桐“え、それ明日大丈夫なん？”
明日か…MV撮影。Aならやるって言いかねないよな。
重“全力でサポートしてくしかないかも”
そう返信して病院に着いた。
重「A、起きて、病院着いたで」
「ん、」
重「ほら、おぶったるから、ここ乗り」
「ん、」
ほんまに大丈夫か？ほんのりと暖かい体を背負って待合室まで来た。
熱を測ると、微熱だった。看護師さんに呼ばれてマネージャーは明日の段取りをスタッフに報告してくれていたから診察室に2人でで入った。
問診をされ、曖昧にも答えるA。ずっと前から微熱続きやったんやて、そんなん感じないほど仕事をこなしていた。俺は何も気づかなかった。ストレスと疲労と診断された。点滴を打ってもらうことになり、ベッドに寝転ぶんだAの手を繋ぐ。
「ごめん、しげっ、」
重「大丈夫やで、大丈夫やからな」
「注射、嫌や、嫌いやっ」
重「そうやな、ん、嫌いやもんな」
「でも、仕事、休みたくない。みんなに、会いたい、」
重「ん、そっか、」
「嫌や、もう、」
小さい子供みたいにイヤイヤと全部を拒む。Aの目からは大粒の涙が零れてきてそれを拭ってあげることしか出来なかった。
「痛っ、しげ、っ、」
重「ごめんごめん、頑張れ」
苦しくて見てられんかった。俺がもっと早く気づいてあげればこんなAは苦しめられんかったのに。
針がちゃんと刺さってようやく落ち着いてきたA。段々とウトウトしてきてAを寝かした。
重「ほんまぁ、もっと頼ってや、」
やっと吐き出せた言葉は頼りなくて、みっともない。
マ「明日やっぱりMVは休めないっすね…」
マネージャーが駆け込んできて言う。
重「こいつもやる言うてるから、」
マ「みんなに知らせてなんとかサポートしてきましょう」
重「A第一に考えてくしかないなぁ、」
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作者名：いと | 作成日時：2023年9月7日 13時
