見張り塔への段 ページ36
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庄左ヱ門「何で、死のうとしたの...?」
菜月「逆に何で助けてくれたの!!?私は...アンタ達を裏切ったんだよ、?」
庄左ヱ門「そうかもしれないけど...」
菜月「じゃぁ、ｯｯ!!」
『今日の見張り塔は明日にするか』
仙蔵「そうだな」
こんな空気じゃ、綺麗に見える筈の景色も汚くなってしまう。
と言うか裏切った奴が何で此処に居んだよ。追放されたろ、この女。
大人の目を盗んで侵入したか...死ぬだけの為に来たのか...
ま、俺には関係無いか。
ラテ「ワフッ!!」
『よくやった、』
三郎「懐いてるな」
『俺の相棒なんでね』
菜月「綾垣くんは、何で...私を助けたの?...私沢山酷い事したじゃない...」
『...それでも、』
『俺のたった１人の"幼馴染み"だから...かな』
庄左ヱ門「僕も同じ。勿論Aも幼馴染みだけど...」
「『世界でたった１人の幼馴染みだから』」
菜月「ｯｯ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
彼女...いや幼女は声を出さずに静かに泣いた。
俺が、初めてこの街で仲良くなったのが君だから。だから、助けた。
裏切られて、警戒心は強くなったけど...それでも、
"俺の幼馴染みだから"
両親を失ってても、裏切られても...
それだけは本当の真実。
『...ラテ、"セリ"はどうした?』
ラテ「ワフッ!!」
『ん、分かった』
『...俺の母さん呼ぶか』
三郎「だな。俺らじゃ拉致が...「大丈夫です」え、」
菜月「大丈夫です、私...もう１回人生を変えて見ようと思います」
「『うん!!/ん、』」
菜月「またね、"A"、"庄ちゃん"!!」
「『、!!うん!!!/うん、!!』」
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作者名：霧-fog- | 作成日時：2024年1月30日 23時
