戦の始まりの段 ページ9
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仙蔵「虎若、この震天雷を使え」
虎若「震天雷?」
仙蔵「良いか?普通の砲弾は着弾しても爆発する訳じゃない」
仙蔵「その点、この震天雷は時限信管が付いていて、砲弾その物が爆発するんだ」
仙蔵「これなら一発で堤を破る事が出来る」
『でも、ユリコには入んなくない?』
仙蔵「ちゃんと用意してある」
用意周到かよ。
てか、ユリコを運んできた意味とは。
あるなら最初に言えよ。クソが。
仙蔵「臼砲のキューちゃんだ」
きり丸「キューちゃん?」
しんべヱ「キューちゃん...」
『あぁ......、上を向いてる』
虎若「こんなの良く運んできましたね」
仙蔵「いやー」
長次「用具委員が必死で運んだ」
可哀想。て事はしんべヱもかな?
何か、うん...............、ヤバそう。
俺だったらやりたくない。
しんべヱ「あぁ.........あれ」
「「
何か始まった...、何が始まんだよ。
気になるから見てみよ。
きり丸「まずは砲腔を〜掃除して〜♪」
きり丸「火薬と弾丸〜」
「「つめましょ♪」」
しんべヱ「安全〜のための親指で〜♪」
しんべヱ「火門を塞ごう〜♪」
「「Wow、wow♪」」
兵太夫「炸裂弾の導火線に〜点火したのち〜」
金吾「石火矢の火門に点火する〜るる〜♪」
「「誰が〜♪点火するの〜♪」」
仙蔵「炸裂弾の〜♪点火は危険だ、私が〜しよう〜♪」
えぇ...、立花まで入ってったんだけど。
マジかよ。信じらんねぇ。
俺は絶対入んないからな?
虎若「はいはい!!それは僕にやらせてく〜ださ〜い♪」
「「よせ虎若!危ないんだぞ〜♪」」
仙蔵「良かろう、この作戦は〜♪君の物だから〜♪」
「『いつまでやってんだ!!/いつまでやってんだよ...』」
長次「もし石火矢の発射に失敗すれば震天雷が砲の中で爆発してしまう」
長次「慎重に」
きり丸「い、いきなりの緊張感のギャップが...」
仙蔵「皆、もっと下がれ!!」
虎若「震天雷に点火」
虎若「石火矢に点火」
ﾊﾞｺﾞｫｫｫｫｫｫﾝﾝ!!!!
おぉ、結構跳ぶ〜
成功したな。
ﾊﾞｺﾞｫｫｫｫｫｫﾝﾝ!!!!!
水の勢いすご...、
巻き込まれたら終わりだな。
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作者名：霧-fog- | 作成日時：2024年1月14日 15時
