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第10話 ページ10
雪丸視点
今日、やっと退院できる日だ。
この日がずっと楽しみで、今は胸が踊りながら髪を結っている。
お尻が隠れるほどの長い長い髪だから、少し面倒臭い。
伊作先輩のお陰で、僕は一週間安静にしていたら、すっかり良くなった。
今は伊作先輩はいないけど、また、お礼をしよう。
一週間大人しくしていた僕に対して、伊作先輩は「君のように4年生も大人しかったらいいのに」と愚痴をこぼしていた。
……お疲れ様です。
今日から僕は授業を受けることができる。
早く遅れを取り戻さなきゃ。
これで保健室とは暫くおさらばだ。
僕は外に誰もいないことを確認して、寝間着を脱いだ。
褌だけになり、僕は忍者服に手を伸ばした。
スパンッ!!!
「雪丸〜!!!一緒に教室へ行こ……う」
「もう、八左ヱ門。扉を叩いてから入らな…きゃ」
「そうだぞ。雪丸、すまん……なっ!？」
あっ、
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作者名：百日紅 | 作成日時：2021年8月12日 21時
