JUMP 弱ります 7

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山田サイド



俺の家に行く前に病院で、診察を受けて薬をゲット。

過労からくる高熱でたくさん甘えさせてやってと言われた。

まぁそうだよな…最近の知念はドラマや映画が重なって休む間も無かったみたいだし。



知念「…はぁ…っ。」

山田「よいしょ。ほら家着いたぞ？今荷物運ぶけど、歩ける？」

知念「ん。抱っこがいい。」

山田「じゃちょっと玄関で待ってて、荷物置いてきちゃうから。」



急いで俺と知念の荷物を部屋に運んで、玄関でぐったりしてる知念を寝室まで抱っこした。

知念、結構きてるなこれ。顔真っ赤だし、いつもだったら口にしない弱音を吐きまくってる。

かわいそうに…。



山田「よし。熱計らせてな。ちょっと脇に力入れれる？」

知念「ごめん…無理そう。」

山田「ん、大丈夫。俺押さえとく。」

知念「結構あるでしょ？」

山田「うん？まぁそうだね(笑)知念知らない方がいいと思うよ？」

知念「……はぁ。」



まぁ体温知らなくてもしんどいのには変わらないよなぁ。…あ、ちなみに知念は39.2もあった。



山田「知念、寝れるなら寝た方がいいよ？きっと夜熱上がってくるから。」

知念「寝れない…、頭いたぃ。」

山田「頭か…どうする？頭痛薬飲む？」

知念「いい。気持ち悪くなる。」

山田「そっか。」



寝たいのに頭痛いくて薬飲めないとか…、相当しんどいやつじゃん。

そう思いながら知念の熱い体を擦っていたら、急に知念の背中が丸まるように動いた。

…あ、擦らない方がよかったかも。



山田「知念ごめん。立てる？トイレ行こう。」

知念「無理…今…っ、…おえっ。」

山田「あー我慢出来なかったか。知念ここに吐いて。…そうそうゆっくりでいいから。」



多分、今動いたら吐くって言いたかったのかな。けどきつかったっぽい。

俺が渡したゴミ箱にげーげーしちゃってて、本気でつらそう。

布団は…よかった。知念が手でほぼ受け止めてたおかげであまり汚れてない。



知念「…っ、う。んっ…(泣)」

山田「どうしたの？悲しくなっちゃった？…おいで？」



吐き終えたと思ったら、いつの間にか泣き出した知念。

なんかもう俺も泣きそう。

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