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有岡サイド
本当、急にだった。
最近裕翔の様子がおかしいのはみんな分かっていて声をかけてあげてた。
けど、大丈夫だよ。そうかな?とかはぐらかされてばっかりで…俺らもあまりちゃんと向き合おうとしなかったんだよね。
…きっとそれも原因の一つ。
山田「…っ…んっふぇ…(泣)」
高木「大丈夫大丈夫…落ち着こうな。ほら顔拭こう?」
薮「……ゆーと?こっち向ける?俺と話しよう。な?」
今日はソファーに座っている裕翔がすごく苦しそうに見えたから山田と相談して声をかけた。
すると急に怒鳴った裕翔、しまいには山田に対して暴言を吐いた。
当然山田も最初は対抗していたものの暴言が徐々に多くなりとうとう泣いてしまう始末。
裕翔本人は楽屋の隅に座りこんで顔を頑なにあげようとしない。
どうしたんだよ。
知念「大貴。僕分かったかも。」
有岡「何が……って、おい!」
急に考え込んでいた知念が立ち上がり俺にそれだけ言うと裕翔のところへと向かって行った。
知念「裕翔。腕見せてよ。触らないから。服捲るだけでいいよ?」
中島「…….。」
知念「いや?そうだよね、見せたくないよね………アザだらけの腕なんて。」
八乙女「アザってどういうこと?」
知念「言うつもりはなかったけどこうなったから言うね。ゆうてぃ、僕この前見たよ?痛そうにアザだらけの体を擦ってるところ。」
有岡「知念それっていつ頃?」
知念「…ゆうてぃの友達の誕生日プレゼントを買った日の数日後。」
薮「…あぁ。え?それで何が分かるんだよ。俺は何も分からない…。」
知念「たぶん僕と裕翔しか分からないよ。……裕翔、ここまできてまだ黙る?僕たちに話してよ。頼ってよ。」
知念がそう言うと急に裕翔が立ち上がって、知念を睨んだ。
そしてこれまた急に、
中島「さっきから何。聞いてれば分かったようなふりして。俺だって頼ることくらいできるよ。けど…っ、出来ないんだって……お願い分かって…(泣)」
山田「ゆうと…。」
最後の部分だけいつもの裕翔に俺は見えたけどそれも一瞬で…
中島「俺はもう限界なのっ…!!!」
そう言うと近くに置いてあったカッターナイフを手にして、自分の首へ当てた。
知念「ぁ……ぇ…。」
山田「やめっ…何して。」
中島「さよなら…。」
裕翔がカッターナイフに力を入れて、血が滲んだのを見た俺は、体が勝手に動いていた。
気づけばカッターを奪い取り裕翔を抱き締めるように床に倒れこんでいた。
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はん(プロフ) - ありがとうございます!作者さんのペースで全然大丈夫なのでお願いします! (2022年9月20日 7時) (レス) id: 6bc41f70ba (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - はんさん» リクエストありがとうございます!ただいまリクエストが大量に溜まってまして、書かせていただくのはかなり先になってしまいますが、気長に待っていただけると幸いですm(_ _)m (2022年9月20日 0時) (レス) id: 339608c6c1 (このIDを非表示/違反報告)
はん(プロフ) - リクエストお願いします。有岡くんがツアー中にひどい貧血で体調を崩してしまい、メンバー(主に山田くん)に看病されるお話が見たいです!よろしくお願いします (2022年9月19日 23時) (レス) id: 6bc41f70ba (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - はるきさん» リクエストありがとうございます!はるきさんにはだいぶお世話になってますね!いつもリクエスト助かってます!書くのは恐ろしいほど先になりそうですが、、、m(_ _)m (2022年6月20日 20時) (レス) id: 339608c6c1 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - たいやきさん» ありちねは別仕事の日が多くて光くんの看病には不在。裕翔はありちねに泣きながら話を聞いてもらえない、怒られたことを話す。ありちねは光くん以外の4人に怒ります。かなりキレてる状態。2人が目撃した頃には裕翔は光くんより重傷。2人に看病されてる裕翔は甘えた状態 (2022年6月20日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいやき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ad199304151/
作成日時:2021年6月27日 22時