JUMP 弱ります 7

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山田サイド



「えぇ？それは、初耳ですね。」

「いや…えっ？」

「え、誰か知ってる？僕知らないんだけど…。」

「俺は今ここで初めてきいたよ？」

「や、俺も初めて聞いたわその情報。…あの、それって誰が言ってたんですか？」



俺と雄也が泣いたあの夜の次の日。

早速番組関係で楽屋が近かったセクゾの楽屋に突入して、事情聴取してみたものの……、みんな冒頭のあの反応。

…やっぱりあのディレクターの嘘だったんだな……許せねぇ…。



中島「もっかい確認ね？本当に今言ったこと何も知らないんだね？全員今ここで初めて知ったんだね？」

菊池「はい。そうです。俺ら本当に何も知らなくて…。」

山田「そうか…。」

知念「…あの。実は僕たち今からそのディレクターと仲間割れしちゃったBESTを説得させに行くんだけど…、証人として着いてきてもらうことって出来る？…あ。無理はしなくていいからね？」

佐藤「…全然大丈夫です。力になれるのなら僕らは何度でも証言します。」

知念「…分かった。ありがとうね。助かる。……じゃあ早速行こうか。僕たちの楽屋に呼び込むね。」

高木「みんな本当にありがと。俺の為に…。」

健人「高木くん、泣くのは終わってからなんですよね？さ、行きましょう？」



そう言う健人はやっぱしかっこいい。

そして雄也に対しての言葉が優しくて、俺も泣きそうになっちゃう。

俺と雄也、最近涙腺緩んでるのかな？




・




・





山田「…じゃあ最初は俺らだけで話してみるわ。みんなは扉の前で待っててね。………じゃ。」



あのあとすぐディレクターは俺らの楽屋に来て、珍しくBESTもちゃんと揃っていた。

そして俺らは静かに楽屋の扉を開けて中にへと入っていった。



ディレクター「こんなに朝から話ということはやはりこの前のあれですか？」

中島「はい。そうです。俺らはやっぱり高木くんはやっていないと思うし、あの動画はフェイクだと思います。」

ディレクター「その証拠は？」

知念「……。」



念のため知念にはこの会話を録音してもらっているけど、全然きりがない。

俺らが何言っても、証拠がないだの信用があまりないだの、くだらない言い訳をグチグチ並べるアホディレクターとそれに頷くBEST。



山田「……はぁ。」



ここでもうセクゾ呼ぶか…、いやまだ粘るか……いや…。

なんてうんうん俺が悩んでいると、急にある人が怒鳴った。



八乙女「お前らっ、ふざけるなって……、アホかよっ！！！！」









シーン



この擬態語が正しいのかな、光くんが目を真っ赤にして怒った。

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