童話と少女【文豪ストレイドッグス】

18話 謝罪 ページ20

先程の太宰さんとの1件の後



目が覚めた私の元に中島さんが駆け寄ってきた



中島「Aちゃん!!
身体は大丈夫？ごめんね、僕のせいで！」



と謝ってきた



どうやら、入社試験を終えてから私のことを聞いて驚いたらしい



貴方「大丈夫ですよ。中島さん。
私はこの通り何ともありませんから…
それに、与謝野さんが治療してくださったみたいで傷も何もありませんから。」



私が笑いながら言ったからか中島さんは安心したように息をはいた



それから、この建物の1階にある喫茶店に行くことになった



入って中島さんと一緒にボックス席に座ると向かい席には同い年くらいの男女が座った



そして……………



？「すんませんでしたッ！」



バンッと音を鳴らしながら男の人の方が勢いよく頭を下げた



中島「へっ？」



？「その試験とは云え随分と失礼な事を」



中島「ああ、いえ、良いんですよ
(意外と良い人だ、この人………)」



貴方「………？」



頭に？マークを浮かべていると太宰さんが入社試験の事だと教えてくれた



国木田「何を謝ることがある。
あれも仕事だ、谷崎。」



太宰「国木田くんも気障に決まってたしねぇ」



太宰さんがそう言いながら、構えて



太宰「『独歩吟客』！」



とやって見せた



太宰さんがやると芸にしか見えないなと思った



国木田「ばっ………違う！
あれは事前の手筈通りにやっただけで。」



「……………」




国木田さんと太宰さんの不思議なやり取りのあと、何故かシーンとした



国木田「ともかくだ小僧。
貴様も今日から探偵社の一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき社の看板を汚す真似はするな。
それと、小娘もだ！」



貴方「私一応まだ探偵社に入社してませんが……？
それに小娘と呼ぶのは辞めてください。」



中島さんも小僧と呼ばれていたがそれ以前と問題だ



貴方「私は有栖院Aです。」



国木田「む、わ、悪かった」



取り敢えず許しましょう

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