ヤキモチ妬きな彼3 ページ8
side.O
その後、タクシーで俺の家まで帰ってきた。
未だ腕の中で眠っている翔くんを寝室に運び、ベットに下ろす。
｢はぁ…風呂入るか〜｣
起きてないことを確認し、俺は風呂に向かった。
ぱぱっとシャワーだけ浴びて、寝室に戻る。
翔くんの隣にもぞもぞと入り込み、ぎゅっと俺の胸に抱き寄せる。
｢んっ…｣
｢あ、悪ぃ…起こしちゃった？｣
｢ぅっ…ん？さとっ？｣
俺の胸の中からひょこっと顔を上げて、舌っ足らずな声で俺の名前を呼ぶもんだから可愛くてしょうがない。
｢あれぇ？俺雅紀と飲んで…｣
｢俺が迎えいった｣
｢えっ！嘘！ごめんね！あ〜またやっちゃった…｣
さっきまで寝ぼけてたのに、急に勢いよく話し出すのがおかしくて。
｢ははっ、まぁいいよ慣れたし｣
｢もぉ〜それは困る…｣
俺の胸に頭をグリグリする。本当に可愛い事するよなぁ。
｢で？今日は何が原因で？｣
｢うぐっ……嫌いにならない？｣
｢ならないよ｣
嫌いになんてなるわけない。こんなにも好きなのに。
｢今日さ…智くんと松潤の企画見たじゃん…｣
｢うん｣
｢うぅ…そっ、それがやだったの！2人で恋人みたいな事して…智くんの恋人は俺なのにって…｣
｢ははっ、そっか｣
余りにも可愛い理由に、ぎゅっと翔くんを抱きしめた。
｢わ、笑わないでよっ！もう…こんなことで嫉妬する自分が1番嫌…｣
｢そんなことないよ…俺だってしょっちゅう嫉妬するもん｣
｢え？そうなの？｣
｢んふ、そーだよ…俺ね結構独占欲強いから｣
｢…っ！バカっ///｣
恥ずかしいのか俺の胸に顔を埋める。
ぎゅっと背中に手が回ってきたと思ったらぼそっと翔くんから嬉しいって聞こえてきた。
｢もぉ〜ほんと可愛いなぁ翔くんは｣
｢うるさい…｣
｢はいはい、もー寝ようか…明日仕事だしね｣
｢うん…おやすみ智くん｣
｢おやすみ翔くん｣
チュッともふもふのつむじにキスをして、目を閉じる。
こんなに可愛いヤキモチならいくらでも嬉しいけど…出来れば誰かの所に行く前に俺に直接言って欲しいな。お互い嫉妬しすぎも嫌だしね。
なんて思いながら眠りに着いた。
続く (更新停止中)
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作者名：奏海 | 作成日時：2020年5月2日 1時
