夫婦の日常は標高が高い(OS) (ページ5)

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たまにはのんびり2 ページ5

side.S

｢もう…翔くん諦めて素直に俺に抱きしめられてろって｣

｢うぅ…だって恥ずかし｣

俺を抱きしめる腕が更に強まって、ぎゅっと隙間なんて無いくらい密着する。

｢心臓の音…凄いね？ドキドキしてんの？｣

｢…っ//！！あぁ～もうやだ…｣

からかうような声色にさっきよりも顔が赤くなる。

バレたくなかったのに…。でもだって、誰しも恋人とこんなに密着したらドキドキするでしょうよ…。

｢たまにはさ…ね？｣

｢…うん｣

智くんにそう言わたら…もう諦めて素直に抱きしめられる。

智くんは俺より細いのに程よく筋肉が付いていて…たくましくて、物凄い落ち着く。それに智くんから柔軟剤以外の香りがして、酷く安心する。

｢翔くん？眠いの？｣

｢んんぅ？｣

あまりにも智くんの腕の中は心地よくて…知らぬ間にうとうとしていた。

｢んふふ、疲れてんでしょ？寝ていいよ？｣

｢…んぅっ｣

昨日きっちり寝たはずなのに…今日は一緒にお出掛けしようと思ってたのに…智くんに優しく頭を撫でられると、次第に瞼は落ちていった。

｢たまにはのんびりするのも悪くねぇだろ？｣

って智くんが言ったのは俺が眠りについた後だった。