めんどくさい37 ページ38
※Aが出ません
第三者side
____その日の夜
月明かりに照らされた山道を歩く男が一人。
「あれがQの監 .禁施設か」
或る建物の前で立ち止まり、太宰が呟くと、
カッ と辺り一帯に光が当たる。
「!」
太宰が驚いた様に振り返ると、
「こんばんは」
背後の草叢から男が二人、…いや、太宰を囲むように、銃を持った男達が何十人と配置されていた。
「うちの作戦参謀は敵行動の予測が得意なもので。」
にっこり微笑む組合に、こちらも負けずとにっこりと微笑んで云った。
「……罠か」
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___マフィア本部
豪華な天蓋付きベッドの横壁には、その場に似合わない血飛沫が付着していた。
「……仮に当時の太宰君に首領の簒奪意思がなかったのだとしても、私の選択は凡て論理的最適解だ。後悔など無い。」
だが、と森は一つ考える。
「……だがもし太宰君が、今も私の右腕ならば組合ごとき……」
《鬼は他社の裡にも鬼を見る》
にこりと微笑んでそう云った太宰が脳裏に浮かんだ。
「広津さん、前線への通信機を頼む。」
後ろを振り返り、驚く。
「既にこちらに」
広津は云われる、と分かっていたように、通信機を差し出していた。
「探偵社にはああ云ったが、
太宰が男達に囲まれて居る中、ラヴクラフトが異変に気づき、上を見上げる。
「同盟の本質とは、先払いだ。
相手の為に先に損を支払い、それが百倍の利となって返ってきて初めて、過去の遺恨を超えた同盟が可能となる。」
ドゴオッ
ラヴクラフト目掛けて勢い良く飛んできた巨大な岩に、その場に居た者全員(太宰を除く)が驚く。
ダッ
岩の上から飛び退いた影に、銃を持っている男達は攻撃する。
…惜しくもその銃弾は、カラン と小さな金属音をたて、手袋をした男の異能によって全て落とされたが。
「…嘗て敵異能組織を一夜で滅ぼし、【双黒】と呼ばれた黒社会最悪の
……一夜限りの復活だ」
「はあ」
頭に手をついてため息を吐く太宰に、帽子をかぶった男は指をさしながら云った。
「最初に云っとくがなァ____
この塵片したら、次は手前だからな?」
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遂に登場、双黒です。
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sunijy(プロフ) - 作者様帰ってきて更新して下さい!こんなに素晴らしい作品を書いているのに放置なんて悲しいです!応援してます! (2017年7月14日 21時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - この作品めちゃくちゃ面白くてタイプです!!!更新頑張ってください! (2017年5月28日 7時) (レス) id: 2d3a977296 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーらびっと - 凄く面白いです! (2016年10月18日 21時) (レス) id: 954da13fdd (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 落書きレベルですが描いてみました!こんな髪型になったのは、ナオミちゃんがやったということで(笑)http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/a/0/0a05599ca2bcbad7ffed9dc415b877a9.jpg.jpg (2016年8月23日 21時) (レス) id: ebd7592d16 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗ペテン(プロフ) - 闇九尾さん» コメント有難うございます。天使だなんて…本当そうですよね。夢主ちゃん可愛過ぎ(身内褒め)天上?!私にとっては読者様方が天上人ですよ…。あらやだ結婚だなんて…嬉しい(*´ω`*)← (2016年7月27日 20時) (レス) id: f5f93da08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怪盗ペテン | 作成日時:2016年6月25日 22時