めんどくさい３４ ページ35
※Aが出てきません。
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第三者side
＿＿＿＿横浜某所にて
涼し気な風が吹く中、太宰はつまらなそうに無駄に長く細い足を組んで座っていた。
…ふと、其処に現れた集団に気づき、軽々と座っていた台から降り立って、
｢ようこそ、首領。｣
茶会の始まりの言葉を告げた。
｢四年振りだねぇ｣
ﾆｺｯ と笑みを浮かべた男＿＿＿森鴎外は手を振って云った。
｢私の購ってあげた
｢もちろん、焼きました｣
当然の様にそう吐き捨てる太宰のその言葉に森鴎外は笑みを薄くした。
｢ポートマフィア首領、森鴎外殿。｣
｢武装探偵社社長、福沢諭吉殿。｣
スッと太宰と森の間を割るように入ってきた福沢。
その二人が対面するとその場に風が吹き、異様な雰囲気が訪れ、両社共に緊張が走る。
当の本人達は緊張すらしてないように見えるが。
｢
｢探偵社とポートマフィア、横浜の二大異能組織の
目を細めて、クス と子供っぽい笑みを浮かべる森は、この場を楽しんでいる様にも見える。
｢単刀直入に云おう。探偵社の或る新人が、貴君らポートマフィアとの《同盟》を具申した。｣
｢ほう。｣
｢私は反対した。非合法組織との共同戦線など、社の指針に反する。だがそれは、マフィアに何度も撃たれ、斬られ拐かされた者から為された提案だ。
言葉の重みが違う。故に、組織の長として耳を傾けざるを得なかった。｣
｢お互い苦労の絶えん立場ですな。｣
頷きながらそう云った森に、険しい顔で福沢は云った。
｢結論を云う。同盟はならずとも、
少し驚いた、という様な顔をした森は、少し考えて
｢興味深い｣
と呟く。
｢理由を云う。まず第一に＿＿＿｣
｢Ｔ・シェリングを読まれた事は？｣
｢…何？｣
続きを遮られた事と、予想外の言葉をかけられて、目を見開いて答える福沢。
そこに追い討ちをかけるように、森は言葉を投げかける。
｢Ｊ・ナッシュにＨ・キッシンジャーは？｣
｢孰れも戦争戦略論の研究家ですね。｣
太宰はこれもまた、当たり前のように答えた。
そして、ポソッ と、
｢昔、誰かさんに教えこまれた｣
と、呟いた。
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sunijy(プロフ) - 作者様帰ってきて更新して下さい！こんなに素晴らしい作品を書いているのに放置なんて悲しいです！応援してます！ (2017年7月14日 21時) (
レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - この作品めちゃくちゃ面白くてタイプです!!!更新頑張ってください！ (2017年5月28日 7時) (レス) id: 2d3a977296 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーらびっと - 凄く面白いです！ (2016年10月18日 21時) (レス) id: 954da13fdd (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 落書きレベルですが描いてみました！こんな髪型になったのは、ナオミちゃんがやったということで(笑)http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/a/0/0a05599ca2bcbad7ffed9dc415b877a9.jpg.jpg (2016年8月23日 21時) (レス) id: ebd7592d16 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗ペテン(プロフ) - 闇九尾さん» コメント有難うございます。天使だなんて…本当そうですよね。夢主ちゃん可愛過ぎ(身内褒め)天上?!私にとっては読者様方が天上人ですよ…。あらやだ結婚だなんて…嬉しい(*´ω`*)← (2016年7月27日 20時) (レス) id: f5f93da08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怪盗ペテン | 作成日時：2016年6月25日 22時
