ep.90 ページ40
＿＿
高 「 …なんで黙ってたん 」
「 心配かけたくなかってん 」
高 「 はぁ… 大好きなやつの心配くらいさせろや 」
「 な、何言うてんの 」
高 「 彼女の心配するのなんか当たり前のことやん 」
「 気遣わせるやろ？ 」
高 「 17年も一緒におって気遣わんやろ 」
「 …そっか 」
恭平の最後の言葉を聞いて私が逆に恭平に気遣ってたんやなって感じた。
今更気づいたとこで明日には終わる命なんやで
高 「 今日ここに泊まるで 」
「 え？ 」
高 「 Aのお母さんが隣にいてやってって 」
「 ほんま勝手なんやから 」
高 「 1ヶ月半も俺のこと放っておいたんやからええやん 」
「 それに関してはごめんな 」
高 「 謝るの禁止やで 俺今幸せやもん 」
「 私もやで 」
高 「 素直やん 」
「 今日だけ恭平に甘えてもええ？ 」
高 「 ドンと来い！ 」
「 笑 」
今日だけはとことん甘々な私を恭平に見せていこうと思う！
最後くらいいいよね
「 写真撮ろいっぱい！ 」
高 「 ええで 」
「 恭平のことも撮ってええ？ 」
高 「 何枚でも撮ってええよ 」
「 恭平って一生イケメンよな 」
高 「 Aも一生かわいいけど？ 」
「 こんな姿でも？ 」笑
高 「 当たり前やろ どんなAでも愛してんで 」
「 … 恭平ありがと 」
見違えるくらい痩せて、青白い私の姿もかわいいって言ってくれて愛してんでって言ってくれる恭平。
なんで高校生になってからお互いの良さに気づいたんやろ
高校生やからこそ気づけるとこもあったんやと思うけど、
「 もう明日には恭平と会えなくなってしまうんやな、」
高 「 俺は明日も会うつもりやけど？ 」
「 明日もこんな会話できたらええなあ 」
高 「 いつもの強気なAはどこいったん？ 」
「 恭平にだけ弱いとこ見せてるんやで？ 」
高 「 …ほんま素直だと一層かわいいんよな 」
ほんまに明日も生きてたいし、自分が死ぬ想像なんてできへん
恭平と他愛もない会話をしてるともう23時。
「 おやすみ恭平 」
高「 おやすみ 愛してんで 」
＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゃろ | 作成日時：2022年3月19日 23時
