恋はお手上げ 2 (ページ15)

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ep.65 ページ15

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「ごめん今日屋上で食べるね」

道「俺も行く！」

長「みっちー空気読んで！」

道「え？なに？」

高「俺ら2人で食べんねん！2人で！」

長「楽しんで〜」

「道枝拗ねんといて」(笑)

高「長尾！みっちー頼んだで」

長「任せといて」(笑)

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昨日の約束通り、2人で立ち入り禁止の張り紙のある屋上のドアを開ける。

まだ春前で少し肌寒い。

それを分かっていたのか

俺のカーディガン貸すから、寒いんやろ？

ってほんまにいつからこんな優男になったんや…

･

高「じゃーん！」

「 …ほんまに恭平が作ったん？信じられへんねんけど」

高「信じてや！結構頑張ったんやで？」(笑)

「いや、想像の上行きすぎてびっくり」

高「俺はAの弁当美味しくて好き」

「食べるん初めてやろ」

高「見てるだけで味わかってきそう」

「何言ってるん」

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恭平 / A 「ごちそうさまでした〜」

「恭平の腕舐めてたわほんまに美味しかった！」

高「良かった喜んでくれて」

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良かった喜んでくれてって言いながらまた優しい顔で私の頭をポンポンする恭平。

ずるいよなあ…

私のお弁当もおかず一つ一つにちゃんと美味しいって言ってくれて朝早く起きて作ってた身からすると嬉しかった＾＾

･

「私屋上で食べるん夢やったんよね」

高「分かる青春やよな」

「そう、今しか出来ないもんな」

高「俺学校で鬼ごっこもしたい」

「恭平らしいわ」(笑)

高「よしっじゃあ教室まで競走な！」

「え、いや恭平せこいやん」

高「ほら行くで！」

･

急な恭平の提案にアタフタする私に恭平は行くで！と手を差し伸べる。

私はその時に思ったんだ

『私の王子様だ』

って。

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