恋はお手上げ (ページ17)

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ep.17 ページ17

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「 … 雨」

地面のたくさんの白い雪には合わない大粒の雨

しばらく止まなそうやな、

数分前恭平に言われた言葉に動けんくなってた。
私が怒らせてしまった、んやよなきっと

恭平は何がしたいんやろ

何を考えてるんやろ

足はもう動かなくなっとるし涙は全く止まらへん

道「 A…？」

「道枝、」

道「泣いてるん？」

「、泣いてへん」

道「来い」

割と強引に腕を引っ張られ家の前まで来て入ってってここ私の家な

温かいココア用意して2人でソファに腰かける

家に連れてくるのは恭平以外初めてで緊張してる

道「なんで泣いてたん」

「やから泣いてへんて」

道「恭平のこと？」

「 … ちがう」

道「図星やん」

「 ……嫌われた」

道「嫌いって言われたん？」

「お前が、使ったマフラーなんて…いらん返すなって」

道「そっか」

思い出すとさらに辛くて言葉が喉に詰まる
そして涙がぼろぼろ出てくる

幼馴染やけどただその言葉で収まるほどの関係ではない
大切で大好きな存在やからこそのこの感情。

「もう話せなくなるんかな… 」

道「それはないやろ。重く考えすぎやって」

「私にはそのくらいの重さやねん」

道「やけど… 」

「甘えすぎてたやんな私きっと恭平の優しさに」

道「 … 」

「よし…決めた私恭平に甘えないで生きてく」

道「高橋… 」

たくさんお礼を言って無理やり道枝を帰した

物心ついた時にはもう恭平に頼ってた。

いじめられた時、給食残した時、先生に怒られた時、課題忘れた時、誰かに相談したくなった時、、

私の人生は恭平でいっぱいだったなあ

これからもそうだと思ってたんだけどむりみたい

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