恋はお手上げ (ページ15)

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ep.15 ページ15

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「おはよう」

高「はよ」

「今日も寒いなあ」

高「 … はい、寒いから」

昨日と全く同じ寒い朝。

恭平が自分のマフラーを私に巻いたこと以外は。

ふわっと恭平の匂いがしていつもとは違う優しい顔で微笑みながら巻く恭平はどこか頭でもぶつけんたかな。

少しだけドキッとしたんは内緒

道「え！それ恭平のマフラー？」

「貸してくれた」

長「高橋に誕プレ買ってへんしマフラー買ってあげよか？」

「え！ほしい！」

高「やめろ、俺のがあるやん」

道「おぉ〜」笑

「ほんまにどっかぶつけたん？」

高「いつも通りや」

ぶつけてないなら多重人格なんかな

ほんまに今日一日恭平は変やった。
授業はずっと起きてるし、やたらちょっかい出してくるし、なんかメガネかけながら勉強しとる

昨日なんかあったんやろか、

「なあ恭平昨日の帰り普通やった？」

道「普通やったよ」

長「なんかあったん？」

「いやおかしいと思わんの？恭平が、あの恭平が勉強してんねんで？しかも授業中寝てへんの」

道「まあ恭平も好きな人でも出来たんちゃう？」

長「ありえるなあ」

「 …恭平に好きな人、」

長「自分の気持ちに嘘ついたらあかんよ高橋」

私の気持ち？

恭平に好きな人ができるんは喜ばしい事やねんけど、どこか私の中で恭平を取られたくない気持ちがちょっとある。

けどこんなん言ったら恭平が困るだけやねんからこれは私の心の中にずっとしまっておこうと思う。

恭平をここまで変えれる相手って誰なんやろ

2年前＿

高「このメガネどう？」

「私は黒縁のメガネかけとる人の方がすき」

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道「なんで黒縁にしたん」

高「好きな人の好きな人になりたいやん」

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