21.まさか ページ30
「早くトイレに…！」
「う……っ」
口を手で押さえながら苦しそうに歩くAを、女子達が支え、八百万が歩幅を合わせながら、エチケット袋で口元を覆ったままトイレに向かう。
幸い、男子や客は近くにはいなかった為、気付かれずに直行することができた。
「A、大丈夫？」
「うん、もう大丈夫…！」
女子トイレに駆け込んでから、嘔吐を3分程繰り返したが、症状などはそれだけで、吐き気は治まった。
百がトイレまでの付き添いをし、お茶子と梅雨は女子トイレの入り口で様子を伺っていた。
「ごめんね！心配させちゃって…！」
もう大丈夫だから！とぺこぺこと頭を下げながら謝るAを、「友達なんだから当たり前でしょ！」とお茶子達が宥める。
「うん、ありがとう。」
「それにしても、A、病院には行ったん？この前も調子が悪かったし。」
「ううん、何かあの時は病院行かなくても寝れば良くなったから。」
「でも症状が悪化すると大変ですわ。」
「念の為、一度病院に行った方が良いと思うわ。」
「もしもの事を考えると…早く病院に行って、診察を受けてもらった方が安心ですのよ！」
私が良い病院をお教えします！と百が携帯を取り出て調べ始める。
そしてメモ紙とペンを創造すると、何やら携帯で得た情報をメモ紙に書き、Aに手渡した。
「あ！ありがとう！…………えーっと……さんふじん……え！？」
「あら…どうかなさいましたの？」
百に渡されたメモ紙を見てぎょっとする。
『産婦人科』と書かれた病院の名前。
何故産婦人科なのかと、驚いたからだ。
「ね、ねぇ百、何で産婦人科…？」
「それは、もしかしたら、Aは、轟さんとの子供を授かっているかもしれない、という私の考えからです！！」
「え………っ！？」
百の言葉に驚きながらも、Aは百に視線を向ける。
お茶子や梅雨も興味津々に百に視線を送った。
「これは本の知識からですが…その、２月以降、熱っぽい、胃がムカムカする、胸が少し張っているなどの症状がありましたらそれは、妊娠している可能性が高いですわ。
ですからAも、当てはまっているんです！」
百は良く分かっていた。
Aが体調を崩した理由…それは妊娠したからなのではないかと。
熱っぽい、胃のムカムカ、胸の張り…明らかにAの症状と一致していたのだ。
それで先程の吐き気も、妊娠によるものだと理解したのだ。
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白鯨(プロフ) - ヒロアカ尊い。さん» 分かりました！変更いたしますねー！ (2019年2月11日 19時) (
レス) id: ceeb898d35 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ尊い。 - 白鯨さん» すみません！かなり身勝手ではあるのですが、海斗君が幼くなるというリクエストは取り消しして、轟君のかっこいい所が見てみたいです！ (2019年2月11日 19時) (レス) id: 34ebdd8467 (このIDを非表示/違反報告)
白鯨(プロフ) - ヒロアカ尊い。さん» なるほど、確かにそれは良いですね！そうさせて頂きます！！ (2019年2月8日 21時) (レス) id: ceeb898d35 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ尊い。 - 白鯨さん» わあ、それは楽しみです！続編ワクワクします！！一つ提案なのですが、轟君のお母さんは退院したことにするのはいかがでしょうか？ (2019年2月8日 19時) (レス) id: 34ebdd8467 (このIDを非表示/違反報告)
白鯨(プロフ) - ヒロアカ尊い。さん» まさかオリジナルキャラクターを好きと言ってくださる方がいたとは…！ありがとうございます！更新は遅めになるかもしれませんが、続編では、ほのぼの+絆を上手く描けたらなと思います！ (2019年2月2日 22時) (レス) id: ceeb898d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鯨 | 作成日時：2019年1月4日 15時
