天使の物語【殺戮の天使】1巻 (ページ3)

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2.探索ページ3

『あの…マイケルさんもここがどこだか分からないんですか？』
彼は私に振り向くとゆっくりと頷いた。
マ｢…とにかく、ここから出ないとな…探索してみようぜ｣
彼は鎌を担ぎ直し歩き出した。
私はその後ろ姿を見て不安に駆られながら歩き出した。

廊下は短くて、部屋は今居た部屋を含み2部屋しか無かった。
でも部屋と部屋の間に不気味なゲートが合った。
廊下の端へ着くと何かが書いてあった。
『これは…？』
マ｢…俺は字が読めないから、お前が読め。｣
『はい…』
私は壁に書いてあった文章を声に出して読んだ。

“君は一体誰で、何者か。自信で確かめて見るべきである。
本来の姿か、望む姿か。天使か生贄か。己を知れば門は開かれる。”

『………』
マ｢何だぁ？これ｣
『分かりません…どうにかしてここを出ないと…』
背筋がぞくりとなる。ここが怖い。
マ｢…ここの部屋に入ってみようぜ｣
彼がもう1つの入っていない部屋に入る。
私も恐る恐る入ると、部屋は鏡張りで中心に機械が置いてあった。
鏡に映る私を見て、思わず呟く。
『…いつもの、私…』

ｶﾁｬﾘ···───

静かな部屋に音が響く。
え、と思い音のした場所を見ると先程の機械が動いていた。
『え…？』
マ｢………｣
困惑する私を彼はじっと見つめる。
ｶﾁｬｶﾁｬとなっていた機械はぴたりと鳴るのを辞めた。
『…？』
機械を見ると紙に文字が打って合った。

《あなたの名前は？》
『…A、ガードナー…』
機械がまた鳴り始める。
《何故あなたはここに居るのですか？》
『…病院に来ていて、気が付いたらここに』
《なぜ？》
『それは、』
質問の意味が分からず口篭る。
《なぜ？》
《なぜ病院に居たのですか？》
『っ…人が、死ぬところ…殺されるところを見たから…だから、カウンセリングに連れて来られた』
《今後はどうしたいですか？》
『…お父さんとお母さんに会いたい』

ﾋﾟｯ···

どこからか音が鳴りｶﾞﾁｬﾝ、と音がした。
『今の音は…？』
マ｢隣のゲートから聞こえて来たな…行ってみようぜ！｣
『え、あ、』
彼は私の手をガシリと掴むとゲートへ向かって歩き出した。
ゲートの合った場所へ付くと門は開いていて、その奥にエレベーターらしき扉が見えた。
マ｢…行ってみるか｣

気になるけど危ないんじゃ………(・・;)