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「…ゆーてぃ、」
…今日は会えなかった。
いつもと同じ時間のバスに乗ったのに、
何かあったのか不安で仕方ない。
「ゆーてぃ」
会議で少し早く出たとかかな、
それとも寝坊で1本後のバスとか…?
「ゆーてぃ!」
「うわ!はい!」
「当てられてるよ?なにしてんの」
知念に呼ばれて初めて、先生に当てられてることに気付いた。
クラスみんなが俺のことを見ている
「わ、ごめんなさい!」
「変なゆーてぃ」
「ごめんってば、」
幸い、俺の得意な単元だったから答えることが出来たけど、俺周りの音聞こえないくらいにあの人のこと考えてるんだ…
やばいかも、
「はい、事情聴取。話聞かせて」
「はい?」
「は?その様子で何も無いわけないでしょ?」
「…まあそうだけどさ、」
「だから話を聞かせて」
授業と授業の間の休み時間にそんなことを言って俺の席の前の席に俺と向かい合うように座った知念。
なんだよ、事情聴取って
そう思いながらも一昨日からの話をした。
すっごく顔が綺麗な人に出会ったこと
その人がめちゃめちゃ落し物をすること
その人に一目惚れをし…
「一目惚れしたぁ?!」
「ちょ、知念声でかい、!」
「え、は?だってその人男でしょ?」
「…うん、女の子みたいな、男…」
「やめてよ、その 僕今めちゃめちゃ引いてます って顔」
「引くでしょそんなん」
「だってほんとに可愛いんだもん、!」
ゆーてぃもそっち行くのかよー、
なんて、時計を見ながら自分の席に戻った知念
も、ってなんだよ。
も、って。
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y(プロフ) - このお話大好きなんですけど、もう書かないんでしょうか??続きをずっと楽しみにしているので書いてくださると嬉しいです。 (2021年3月8日 23時) (レス) id: bc261b678c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ir | 作成日時:2019年12月7日 9時