#2 ページ39
iw「今まであいつが気絶した事ってあるのか」
dt「無い」
宮舘の答えに一抹の不安が過ぎる。その不安を代わりに口にしたのは向井だった。
kj「なあ、まさか……殺されとるなんて事は、」
iw「それは無い……多分」
深澤達は今まで「異端」の命を奪った事はない。しかし、今の深澤達が何処までやるかはわからない。
向井の説をはっきり否定したくても、それが出来ない自分がいた。
iw「っ……とにかく、今は目黒が何処にいるか探さねえと」
kj「でもラウは目覚まさへんし、俺も何も調べられてない……手掛かりがなんにもないねん」
向井が項垂れた時、躊躇いがちに口を開いたのは宮舘だった。
dt「ねえ照」
iw「どうした」
dt「……翔太の連絡先、わかる?」
思わぬ質問に岩本は目を見開いた。
宮舘が渡辺に目黒の居場所を聞き出す、そう言いたいのだ。
iw「わかる、けど」
dt「俺が聞けばもしかしたら……いや、多分上手くいかないけど」
kj「ちょ、ちょっと待って」
向井は堪らず会話を遮った。向井が遮らなければ、岩本が同じ事をしていたと思う。
向井と目線を交えると、岩本は向井の言葉を引き継いだ。
ずっと気になっていた事を岩本はまだ聞いていないのだ。
iw「なあ舘さん、」
それを、ようやく聞く時が来た。
iw「翔太と、どういう関係なんだ」
宮舘は岩本と向井の顔を順番に見て、それからついに渡辺との関係を語り始めた。
dt「俺と翔太は幼馴染ってやつで」
幼馴染、岩本はその言葉に聞き覚えがあった。渡辺の口からその言葉を聞いた事がある。
しかし、まずは宮舘の話を最後まで聞く事が先だ。そう判断した岩本は黙って耳を傾けた。
dt「昔は仲良かったんだけど、いつだか俺が「異端」だってばれて」
誰もいない所で能力を使ったつもりが、その瞬間を目撃された事が発端だったらしい。
dt「そこから俺へのいじめが始まった。まあ、ここまでは普通の話でしょ」
kj「普通なんて言わんといてよ」
dt「……本当に康二は優しいね」
宮舘は控えめに微笑んで見せると話を続けた。
dt「翔太は俺の味方になってくれた。でも今度は翔太もいじめられるようになった。最初はいじめられっ子を庇った奴が巻き添えを食らうやつだと思ってた」
kj「……うん、」
dt「翔太はその時「異端」だって知られてなかったけど、「異端」の俺を庇ったから翔太まで「異端」だって疑われるようになって……実際そうだったんだけど」
宮舘はそう言いながら呆れたように笑った。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» わーありがとうございます! 直しました! これからももし見つけたら遠慮せずに教えてください……! ありがとうございました! (2020年11月8日 11時) (
レス) id: f87dad8c17 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 岩本"が"「狩猟豹」なのは＿。 が 岩本"か"「狩猟豹」なのは＿。になってますよ！細かいところですみません。 (2020年11月8日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» いつもコメントありがとうございます! 更新頻度がだいぶ遅くなるとは思いますが、何卒お付き合いよろしくお願いします! (2020年10月24日 11時) (レス) id: 4e2a0ba139 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 新しい作品楽しみにしてました！更新応援してます！ (2020年10月23日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年10月22日 23時
