#4 ページ25
iw「……本当に、いいの」
ru「もう! しつこいよ!」
最年少が可愛らしく頬を膨らませるので思わず岩本は笑ってしまった。それを見て向井や宮舘もくすくすと笑った。
空気が緩み始めたのを見逃さず、佐久間が勢いよく手を挙げた。
sk「はい! そうと決まればどうしますか!!」
ru「作戦は!」
iw「作戦……?」
mg「え、何すんの」
dt「そんなにすぐ行動起こせるような事ないんじゃないの?」
いつもの雰囲気が戻り始める中、ふと呟いたのは向井だった。
kj「とりあえず……その、ふっかさん達が何処におるのか見つければええんちゃうの? 話はそれからやろ」
sk「それだ!」
ru「康二くんさすが!!」
佐久間とラウールが大げさに騒いでみせれば、カフェにはあっという間に楽しい雰囲気が戻ってきた。
iw「でも……どうやって」
kj「そんなの、この向井康二にお任せくださいよ」
mg「何そのドヤ顔」
kj「めーめ! 格好つけてるんやから邪魔せんといて!!」
向井も騒ぎ始めれば、先程までの凍り付いた空気などもう跡形も無い。
iw「康二が見つけてくれるのか」
kj「見つけますよ!! 俺の職業なんやったか覚えとる?」
iw「……聞いた事ない」
kj「え、それは想定外」
dt「言ってなかったの」
kj「俺言ってなかったんか……」
mg「馬鹿じゃん」
kj「めめ!!」
向井は気を取り直してこほんと咳払いすると、改めて岩本に向き直った。
kj「俺一応警察の人間やから。その気になればこの街の何処にでも入り込めるし、ふっかさん達の居場所も突き止めたるわ」
iw「康二、」
kj「そこから先はみんなで頑張ってな」
dt「は?」
kj「……冗談やって、マジトーンはあかん」
向井が一瞬で焦り出すとラウールがけらけらと笑う。なんとも微笑ましい光景だった。
岩本は笑いながら、これからの事を頭の片隅で考えた。
自分が蒔いた種は自分で刈る。ここまで来たらなんとしても深澤達を止めなければならない。
こんな自分を受け入れて、共に戦おうと言ってくれた彼等をなんとしても守らなければいけない。
思考が歪んだ彼等がどんな手を使ってくるかは分からない。しかし何があっても彼等を＿＿特に無垢な兄弟は＿＿絶対に守り抜く。
＿＿そういえば礼を言うタイミングを失った。全てが終わったらその時に……か。
願わくば、誰の血も、誰の涙も流れないように。
そんな願いが呆気なく散るまで、あと数日。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» わーありがとうございます! 直しました! これからももし見つけたら遠慮せずに教えてください……! ありがとうございました! (2020年11月8日 11時) (
レス) id: f87dad8c17 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 岩本"が"「狩猟豹」なのは＿。 が 岩本"か"「狩猟豹」なのは＿。になってますよ！細かいところですみません。 (2020年11月8日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» いつもコメントありがとうございます! 更新頻度がだいぶ遅くなるとは思いますが、何卒お付き合いよろしくお願いします! (2020年10月24日 11時) (レス) id: 4e2a0ba139 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 新しい作品楽しみにしてました！更新応援してます！ (2020年10月23日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年10月22日 23時
