〇 .fin. ページ24
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あれから月日は過ぎ、ついに俺たちは結婚式を前日に控えていた。
恋人として接する最後の日。
｢れん、｣
目｢なに？｣
｢いろいろ、あったね｣
のちに2人で暮らすことになる少し広めの俺の家。ベッドの中に2人で横になっていた。
｢別れの危機とか｣
目｢１回別れてるしな｣
｢それだけじゃなくて、｣
食い気味に返事をする彼女
目｢あー、仕事とかでタイミングが合わなくなった時？｣
｢...うん、｣
あの時口には出さなかったが、確かに別れを覚悟したな。
俺の仕事が終わればAは寝て、Aが起きても俺はまだ寝てて。せっかくのデートも急遽Aに仕事が入ったり。終いには、有難いことではあるが、こんなすれ違いのタイミングで、俺に恋愛ドラマの主演が決まったりしていた。
仕事は仕事、恋愛は恋愛。割り切っていたつもりだったが、お互いに結構心に来ていた。
目｢つら、かったよな｣
｢つらかった..、｣
目｢でもさ、今は一緒にいれんじゃん｣
｢...今だけじゃやだよ？｣
俺の方に身体を向け小さく抱きしめてくる彼女。とんでもなく愛おしかった。その愛しさが少しでも伝わるようにと強く抱き締める。
目｢A、愛してるよ、ずっとこれからも｣
｢うん、私も、ずーっと蓮のことを愛してる｣
ゆっくりと彼女に口付ける。
初めて君とキスした時は、元々お互い片思い拗らせてたこともあって、凄く緊張してたな、なんてふと思い出す。
目｢幸せだね｣
｢明日からもっと幸せだよ｣
目｢んは、そうだな｣
彼女はさっきよりも強く抱き締めてきた。
背中には固いものが当たる。彼女が肌身離さず付けている腕時計。寝てる時くらい外せばいいのに、なんて思っても言いはしない。
君はもう気づいてる？その時計の裏に隠されたメッセージ、
｢...ユキノシタって花の、花言葉、知ってる？｣
小さく彼女が口を開く。
彼女の言葉を聞いた時つい、笑ってしまった。
目｢...それはAが聞くことじゃなくて、俺が聞くことだよ｣
｢それも、そうか｣
俺は最初に渡した腕時計に誓って、深い愛情をもって君を幸せにするよ、
改めてその気持ちを胸に刻めば、彼女の顔を上に向かせ、もう一度口付けをした。
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作者より
終わりがグダグダですみません..、
アイツの彼女の夜
短編第1号の夜のお話です、宜しければどうぞ。
終わり
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美月(プロフ) - ぴぴ .さん» 宜しくお願い致します！(*｀･ω･)ゞ (2020年3月14日 7時) (
レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ .(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいです〜！！3月14日 〜 時計はもちろん、Snow Memoriesいいですね！！！書くのが楽しみになりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月13日 23時) (レス) id: f3f07ccc78 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 初めまして！ コメント失礼致します。私も「Tasty U」が大好きなので、見つけた瞬間発狂しましたw。もしよろしければ、「３月１４日〜時計〜」と「Snow Memories」を読んでみたいです！ (2020年3月13日 19時) (レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ . | 作成日時：2020年3月4日 6時
