【五条悟】惚れさせる術式の取扱説明書【呪術廻戦】

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さっきとは違い手は拘束されていない。硝子ちゃんがどこかに行ったおかげで開いた扉。逃げるには絶好のチャンスだった。こんな術式を使っておきながらこんな仕打ち 申し訳ないがそのねじ曲がった愛を呪って欲しい。


＿一歩
足を後ろに起き 体を扉の方へと向ける。自然に、気が付かれないように。ゆっくり ゆっくり。悟くんはニマニマと自分の子を見る母親のような 愛おしいものを見るような、そんな顔をしていた。

「……悟くん、ごめん！」


みっともないもいい所だ。ごめんと言う捨て台詞を吐いてそのまま教室から駆け出した。多分 悟くんは着いてきていない。

自販機のある所まで来たので、荒れた息を抑える為に水でも飲むことにした。ダイエットしてるからね。コーラは体に良くないんだ。


校舎裏の方に向かい腰掛けペットボトルの蓋を開ける。自分で蒔いた種とはいえ、とんだ災難だ。顔は良いし金もあるから利用したらウマウマなんだろうけども……。誘拐の流れで理解したがあんなヤツとつるんでたら絶対命もたない。イノチ、ダイジ。

というか命以前に襲われて…なんてことがあるかもしれない。いや、まぁ…そこまで屑では無いと思うけどやりかねん。鍵はつけような！皆！

「……っふぅー、…」

水も半分程消費し、流石に飲みきれないのでペットボトルの蓋を閉めた。教室に戻った方が良いんだろうけども 戻る勇気が出ない。多分もう授業始まってるだろうし。

今言ったところで変わらんだろ！買い物でもするか！

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