どうやらエルナちゃんには双子がいたようですよ？

第20楽章。 ページ28

貴方side


『あっ、先輩駄目です。私牛乳飲めないんですけど……怒らないで下さいよ？』

「あ？エルナと同じかよ…じゃあフルーツ牛乳な。」



現在美術室、うんシリアスなど無く平和です。

思った以上に九頭竜先輩は良い人だった。ヤンキーかと思ってたらのギャップ的な感じの…。



『えっ、九頭竜先輩紳士ですか？私懐きますよ？フルーツ牛乳出してくれる人に懐いちゃいますよ？』



キャラ違くね？なんて思われたって仕方が無い
九頭竜先輩は話しやすいし、フルーツ牛乳だってくれるし、優しいし？

そんな心の声が聞こえた様に九頭竜先輩がアホかと言って軽く叩いてきた。

…うん、優しいよね。



『九頭竜先輩は、その他の部員さんと一緒に絵を描かないんですか？』

「…怖がるだろ。」


地雷だってわかってたけど、聞いた。もうチャンスも無さそうだったし。


『あれ、じゃあ私来ても良いんですよね？て言うか来ます。』

「……あ？…まぁ、良いけどよ。」


少し頬を染めながら言う先輩は優しい。
見た目をどうにかすれば確実に二宮シグレより人気がでると思う。


…今のままの方が私にとっては良いけど。

なんて、


『じゃ、九頭竜先輩仲良くなったので試合ルームに戻りましょう！』

「は？それなんの関係が…」

『ほらほらlet's goです。』


九頭竜先輩を無理やり引っ張って行った練習ルームでは、赤間代表が何故か囲まれていたのだけれど。

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