標的2 手紙 ページ2
イタリアンマフィア
キャバッローネファミリーは地元の住民を愛し、愛されるファミリーとして有名である
そのキャバッローネを纏めあげる若き十代目ボス『跳ね馬』ディーノ
強靭たる黒き鞭を獲物とし、その若さに似合わぬ武威とカリスマ性をもって裏社会で一目置かれている人物である
その人物は今……
執務室において大量の書類整理に追われていた
｢なんでこんなに書類あるんだよ……
こっちはこの前うちのシマを荒らしたヤツらについての始末書
こっちは新調した武器の整理書
これはボンゴレ主催のパーティ招待関連の書類
ちょっと休憩……｣
一息ついて体を伸ばすと長時間の書類整理で凝り固まった体が悲鳴をあげる
朝から始めた仕事に、昼食もそこそこにほぼ椅子から立ち上がることのなかったためだろう
高かった太陽も傾きかけ、柔らかい日差しが眠気を誘う昼下がり
流石は一大ファミリーのボスとだけあって、その集中力には目を見張るものがある
現に時間の経過を気に求めないで既に4時間近く仕事をこなしていく手を停めなかった
そんな彼が窓から差し込む日差しに微睡んでいると、聞こえてきたノック音
大方、腹心のロマーリオかボス補佐である妹のAだろうと察し、声をかけようしたところでドアが開かれた
「って、おい！ なにも言ってないのに開けんなよ。 ロマーリオ！」
「まあいいじゃねーかよ。細けぇ事は
どうせその様子だと、大方休んでたんだろ
ちょうど日差しも暖かくて気持ちいいしな｣
細かい事って……
ご丁寧に抜けきらない眠気への嫌味付きである
入ってきたのは察しの通り腹心であるロマーリオだ
幼い頃から世話になっており、絶対的信頼のおける部下である
が、そんな彼の付き合いの長さ故かどこか雑な態度に思わずため息
まあ、気兼ねないこの距離感がディーノ自信気に入ってはいるのだが
「で、どうした？」
「あぁ、これ」
そういい手渡された手紙
ほかの書類と分けてロマーリオが持ってきたのだ
重要なものだろう
「リボーンさんからだ」
「リボーン⁉
珍しいなリボーンが手紙寄越すなんて………」
自分の恩師であるリボーンからの手紙
そこに書かれた言葉はディーノのふわふわとした意識を覚まさせるには十分だった
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Lian(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます！これからもよろしお願いします！ (2017年11月16日 19時) (
レス) id: 855c0b1424 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼 - おもしろいね♪ (2017年11月15日 23時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lian. | 作成日時：2014年12月10日 1時
