4日目 ページ5
『私は、目の前の道を通らずに、遠回りをしてやって来ました』
そう言ってから、少しの間、私もおじいさんも黙り込んでしまった
数分経ったころ、おじいさんが私に向かって笑い始めた
最初は何事かと思ったが、おじいさんの手が私の頭の上で動いているのを感じ、誉められていることを知った
おじいさん「そうかそうか、よく考えたな こうして朝日が昇る前にワシの家にたどり着いたのだから、お前のことを弟子と認めよう」
おじいさんは、私のことを抱きしめ、それでも頭を撫でる手は休まず、
おじいさん「よく頑張った、よく頑張った」
と、朝日が昇るまで誉めてくれた
私もこんなにも誉められたことはなく、少し恥ずかしくなってきた
そして、おじいさんの弟子になれて良かったという安心感と、歩き回った疲れと、おじいさんの温もりで、私はいつの間にか寝てしまっていた
気がついたときには、もうすでに日が高いところにあり、どこからか美味しそうな味噌の匂いがする
着物は昨日のままだったが、布団の上に寝ていた
きっとおじいさんが、運んでくれたのだろう
私は、自分が寝ていた布団をたたみ、部屋の隅の方に置いておいた
そして、帯を締め直し、眠気を覚ます
『よしっ、今日からおじいさんの弟子だ ということは、今、ご飯を作ってくれているおじいさんのお手伝いをしなければいけない 頑張るぞ』
昨日、おじいさんの家には、他の人が居るような気配も物音もしなかった
だとすると、今、ご飯を作ってくれているのはおじいさんしかいない
私は、起きたことを知らせるためにも台所へと向かって早歩きする
『(少しでもおじいさんの力になれたら)』
そうだったらいいのにな、と思いつつ、味噌の匂いを辿って、台所を探す
私の鼻は、どうやら昨日いた畳の、襖が閉まっていた隣の部屋と教えてくれた
よく見れば、昨日と違ってかすかに襖が開いている
邪魔にならないように、そっと開けて、
『おはようございます』
と言おうした時、
「なんだ、もう起きたのか」
そこには、おじいさんではなく、癖のある黒髪に青い目、片方は柄があり、もう片方は紅色の羽織を着ている私よりの遥かに年上のお兄さんがいた
とりあえず、言われたから何か返さなくてはと、おじいさんに言おうとしたことをお兄さんに言った
『おはようございます 何かお手伝いすることはありませんか?』
お兄さん「、、、、ない」
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有栖川 - すみません。いろいろ調べてみたのですが、内容が荒らされていないので難しいという判断になりました。お手数ですが、この作品の元パスワードとは違うパスワードで同じ内容の新しい作品を作ってみたら如何でしょうか?。 (2020年4月28日 14時) (レス) id: 4fc08c4d5b (このIDを非表示/違反報告)
雛淡坂 いろは - 有栖川さん ありがとうございます 参考にさせていただきます (2020年4月28日 13時) (レス) id: f63fe5d63c (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ@crew(プロフ) - 雛淡坂 いろはさん» 申し訳ないのですが、このメッセージ「助けてください!!!!パスワードを誰かに変えられえたようです!!!変えた人、私の作品を返してください!!!」どうして私の作品に書いたんですか?正直言ってすごく困惑しています。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川 - 何も力になれないようですみません。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 4fc08c4d5b (このIDを非表示/違反報告)
有栖川 - 雛淡坂 いろはさん» ただの通りすがりなんですが……。少しコメントさせていただきます。 一度占ツクのヘルプを見てください。何か助けになるかもしれません。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 4fc08c4d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛淡坂 いろは | 作成日時:2020年4月5日 19時