○ . ページ6
.
白鳥沢男子バレー部は毎日朝練をする。
時刻は7:15。
昨日白布くんに指定された集合時刻は7:30。
あと15分で私は全ての支度を終えて学校にいなくてはならない。
朝練といってもサーブを打つだけらしいが、そんなこと言ってられない。
歯を磨いて、髪を梳かして、着替えて、鞄を持って家を出る。
7:20。家から5分ならば余裕である。
と、思っていたら、時計が狂っていたらしく現在7:27である。
いざ、走らねば。
校門手前、自動車侵入対策のハードルのようなものが立っている。
この走る勢いならば、、、
トウッ！！！
山「 ん？A、ウエエ！！」
こりゃ失敬。
飛んだはいいものの、目の前に急に現れた山形さん？が目に入り、私はそのハードルもどきに足を引っ掛ける。
バタン。
人間、落ちるときは咄嗟に手が出ないものだ。
地面とちゅーをしてしまった私は暫く沈黙した。
山「 大丈夫か！おい！A！」
その後山形さんに救出され、無事7:35に体育館に着いた。
白「 ちゃんと遅刻するじゃん 」
『 不慮の事故です 』
白「 いや、完全な自業自得だから 」
そんなに怒ることないだろう。
ただでさえ女の子が鼻にティッシュを詰めているというのに。
川「 まあ、この時間はまだ1年が準備してる段階だから、遅刻ってほどでもねえだろ 」
『 川東くん... 』
川「 わざとならその鼻ティッシュ抜くよ？」
『 スミマセン 川西サン 』
覚「 あははは、見たかったなー！」
出たな、妖怪サトリ。
山「 A、大丈夫か？」
『 鼻血が止まらないこと意外は大丈夫です 』
覚「 結構似合ってるね、鼻ティッシュ 」
『 多分、天童さんも似合うと思いますよ 』
覚「 いやいや、Aちゃんほど似合う子いないって！」
山形さんの憐れむようにこっちを見る目が痛い。
可哀想だと思うならば助けてほしいくらいなのだが、一度助けて頂いた身としては、わがままは言えない。
白「 早くドリンクつくるよ？」
『 白布クン！』
救世主！！
白「 昨日帰る前に教えたやつ、あれ15本ね 」
『 白布クン... 』
意外と人使い荒いんだな、はいよ、って渡された15本のボトルを持って水道に向かう。
4月といっても、割とまだ肌寒い。
お外の水道は手にきますな。
大「 鳴宮おはよ 」
牛「 おはよう 」
『 おはようございます 』
弁け...大平さんと、牛島さん。
はあ、名前を覚えるのにも一苦労だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご - つとむがいないつとむんがいない泣いた (2020年4月20日 10時) (
レス) id: 1b44938d74 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 商店街の子供にガムつけられて髪を切って、男と間違えられる流れと、「生物学上では女」っていう言葉が桜蘭高○ホスト部と酷似してましたが、それを参考にしたのでしょうか？ (2019年8月26日 22時) (レス) id: c8fa9f1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - 1話を見て｢あれ、桜〇高校ホスト部？」って思いました。 (2019年6月20日 13時) (レス) id: d9bb381733 (このIDを非表示/違反報告)
とっとこ - 面白いですね！！ 川東がかっこいいですね！(( (2019年3月17日 22時) (レス) id: f0db948643 (このIDを非表示/違反報告)
チャリアカー - めっちゃ面白いです！ 夢主ちゃんが可愛すぎて…… 更新頑張ってください！ (2019年3月17日 21時) (レス) id: ec0ea712a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐吉いろは | 作成日時：2019年3月15日 0時
