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家の夕飯は決まって私が作ることになってる。
母は世界を飛び回るカメラマンで、家に帰ってくるのは年間10日ほどだ。
父はサラリーマン。
だが、問題はその父にある。
父は所謂お坊ちゃん育ちで、私が今暮らしているのも父の実家で、平屋の大きい家だ。
祖父母は既に他界してるのでほぼ父との2人暮らし。
中学1年のときに帰らなくなった母の代わりに父がご飯を作ってくれていたが、お世辞にも美味しいとは言い難い食事に見かねて、私が作っている。
今やスマホ時代。調べりゃ飯の作り方なんてどこでも載ってる。
不味いものを食べるならば、面倒でも自分で作った方がいいともう3年もご飯担当は私がしている。
『 まだやってるかなー 』
学校から、家とは逆に数分歩くと商店街が見えてくる。
幼い頃、母に手を引かれてよくやってきたものだ。
思えば、あのときに商店街の人とコネを作らせていたのかもしれない。
「 お、Aちゃん おかえりー 」
お陰様でみんな私を知ってる。これは、魚屋のしんちゃんだ。
『 しんちゃん、まだ魚あるー? 』
「 鯖、1枚おまけしちゃうよ? 」
『 ノッた。鯖くれ。』
「 あいよー!塩焼きかい?」
『 味噌煮一択。迷う余地なし。』
閉店間際の商店街はセールの宝庫かもしれない。
部活あとって意外といいもんだな、なんて思ってしまったり...。
家に帰ってもまだ父はいない。
父の仕事は基本遅番だから、帰りは遅い。これなら部活をしていても家のことに支障はでないだろう。
「 たっだいま〜 」
『 おかえり、夕飯できてるよ 』
「 あー!鯖の味噌煮ね!大好きなの!」
お気付きだろうか。そう、父はただのおっさん面しておきながら、カマ口調なのだ。
外で仮面被っている分、家では爆発する。
母曰く、社会のストレスだって言うけど、どうでもよかったりする。
ああ、明日、部活がんばろ。
次の日の弁当の下ごしらえをして就寝した。
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かなり夢主事情満載の前半になってしまいましたが、これからいっぱい白鳥沢メンツと絡めていきたいと思います!
尚、烏野 青城 伊達工とも絡んでいきたいですね!
とてつもなく可愛げのない夢主ですが、これからも宜しくお願いします。
佐吉いろは
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りんご - つとむがいないつとむんがいない泣いた (2020年4月20日 10時) (レス) id: 1b44938d74 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 商店街の子供にガムつけられて髪を切って、男と間違えられる流れと、「生物学上では女」っていう言葉が桜蘭高○ホスト部と酷似してましたが、それを参考にしたのでしょうか? (2019年8月26日 22時) (レス) id: c8fa9f1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - 1話を見て「あれ、桜〇高校ホスト部?」って思いました。 (2019年6月20日 13時) (レス) id: d9bb381733 (このIDを非表示/違反報告)
とっとこ - 面白いですね!! 川東がかっこいいですね!(( (2019年3月17日 22時) (レス) id: f0db948643 (このIDを非表示/違反報告)
チャリアカー - めっちゃ面白いです! 夢主ちゃんが可愛すぎて…… 更新頑張ってください! (2019年3月17日 21時) (レス) id: ec0ea712a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐吉いろは | 作成日時:2019年3月15日 0時