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真「 堅治くんの買い物できたの ? 」
『 完璧だよ ! ね、堅治 』
二「 おう 」
白「 ( 明らかにショック受けてるよな、大丈夫か ) 」
堅治の考えてることは理解できないし、なんで不機嫌なのかもわからなかった。
暫く4人で映画を見たり、タピオカを買ったりと残りの時間を満喫するものの、堅治が私に声をかけてくることはなかった。
堅治だけが私たちと逆の電車っていうこともあって、私たちはホームで解散した。
『 あのさ、聞きたいことがあるんだけど 』
白「 多分それ俺たちのセリフ 」
『 はい ? 』
真「 実はさ、店内で聞いちゃったんだよね、2人の話 」
事情を話すと、賢二郎とか真琴も変に険しい顔になってくる。なんだっていうんだ。
『 まあ聞いてたなら話は早いんだけどさ、私怒らせるようなこと言ったかな 』
白「 お前さ、二口の言いたいこと本当にわかったのかよ 」
『 白鳥沢のマネやるなら、伊達工のマネやってほしかったって話でしょ 』
真「 うん、それ、なんでだと思う ? 」
『 だから、二口の弱点知ってる私が敵にいるのが嫌だってこと 』
白「 あとは ? 」
2人の質問攻めはまるで事情聴取だ。なんなのだ、2人して。私はちょっと不機嫌になる。
『 あとは、二口は私のこと大好きだから一緒にいたかったってことでしょ 』
白「 その大好きがさ、お前と二口で多分食い違ってんだよ 」
『 どーゆーこと 』
真「 Aは、二口くんのこと家族的な意味で好きなんでしょ 」
『 そー言った。堅治は生まれた時から一緒で、兄弟みたく一緒にいたから、でも私よかしっかりしてるから、お兄ちゃんって感じで ... 』
揺れる電車の中、3人は少しだけ険悪だ。
白「 二口くんはさ、Aのこと、妹とか家族とかそーゆー好きじゃなくて、女の子として好きなんだよ、俺が見る限りじゃな 」
こんなこと俺の口から言うべきことじゃないけど 、って賢二郎は言って俯いた。
『 そんなわけないじゃん。堅治だって、あの時そんなこと言わなかった ... 』
真「 相手の気持ちなんて、言葉だけじゃわかんないんだよ 」
『 私、降りる 』
後ろの扉が開く。私は割となにも考えずに行動する方だ。2人を置いて私はホームに足をつけた。
真「 見て見ぬ振りできない子なんだよな 」
白「 バカなだけだろ 」
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すみません、書き方をミスったので修正しました。
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りんご - つとむがいないつとむんがいない泣いた (2020年4月20日 10時) (レス) id: 1b44938d74 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 商店街の子供にガムつけられて髪を切って、男と間違えられる流れと、「生物学上では女」っていう言葉が桜蘭高○ホスト部と酷似してましたが、それを参考にしたのでしょうか? (2019年8月26日 22時) (レス) id: c8fa9f1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - 1話を見て「あれ、桜〇高校ホスト部?」って思いました。 (2019年6月20日 13時) (レス) id: d9bb381733 (このIDを非表示/違反報告)
とっとこ - 面白いですね!! 川東がかっこいいですね!(( (2019年3月17日 22時) (レス) id: f0db948643 (このIDを非表示/違反報告)
チャリアカー - めっちゃ面白いです! 夢主ちゃんが可愛すぎて…… 更新頑張ってください! (2019年3月17日 21時) (レス) id: ec0ea712a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐吉いろは | 作成日時:2019年3月15日 0時