私が本丸にいる理由【刀剣乱舞】 (ページ4)

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祖父との約束_4 ページ4

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恵と竹内は前を歩き、私と山口(まさや)は後ろを歩いた

「竹内、ここ本当に出そうなんだけど」

「ただの森だろ、でるわけねえよ」

山の上公園から続く森、幽霊が出ると巷じゃ有名だ

でもそれを見た人なんていないんだ、そもそも幽霊なぞいるのかどうかもわからない

生い立ちからか、どうにも強く育ってしまったらしい私は佐伯みたく怖がることもしなかった

それよりもこの森にあの神社がある、それが頭から離れなかった

「藤原は怖くねえの? 」

『幽霊なんて見たことないしね』

「うわー司強すぎー」

「ふーん、じゃあ藤原さ、ここで1分止まってて、俺ら先行くから、怖かったら走って追いつけばいいから」

「ちょっとまさや、やめなよ! 」

山口の提案に私は頷いた

「じゃあ1分後な! 」

適当な石の上に座らせて3人はそそくさと前を歩いていく

こんなつまらない遊びに付き合った自分が悪いのだと、そう思った

いつからこんなに捻くれたのだろうか

1分のアラームが鳴っても其処を動かなかった

『私は、何者...なんだろう』

小さく呟いたその瞬間、どこからか足音と唸るような声が聞こえた

「みつけた ... 」

木々からのそりと姿を現したそれは、異様な空気を放ち、手には刀が見える

この世の者ではない、幽霊? いや、それよりもっと禍々しいなにかを感じる

その何かから逃げるように後ずさるも恐怖心で体は思うように動かず、手は震え、足は痺れ、息がだんだんできなくなっていく

『たすけて ... 』

頬を伝う涙と、消えそうな声、誰かに届くはずもなく、それが刀を振り上げ、私の頭上から一気に振り下ろした ...

ギキキキ ...

「司、ごめんね ... 君が来ないから迎えにきちゃったよ」

黒い大きな影が私を包み込む

" 大事な場所だ、これからはお前が守るんだ "

じいちゃん ...

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