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04.「可愛い可愛いあなたのため」 ページ6

「ねえねえ、大丈夫?」

雨に濡れて立ち尽くしてた男の子。
可愛い顔の、男の子。

「寒くないの?それともぬれるの好きなの?」

大きな瞳は林檎飴みたいに甘そうな色。
今にも泣き出しそうなその子に傘を差してあげた。
その子は俯いて何も言わない。
寒いのかな、それとも痛くて喋れないのかな。

「……ありがとう」

意外なことにその子の口から真っ先に出てきたのは、感謝の言葉だった。
何となく興味が沸いて、その子の話を聞こうと家に連れて行く。
お風呂貸してあげないと風邪引いちゃうかもしれないから、お風呂も貸した。
女の子の服しかなかったから、できるだけ男の子のに近いのを貸してあげる。
素直にこの子はそれを受け取った。

話を聞いて、何で悲しそうにしてたのか理解する。
ちくちく、ちくちくと、悲しそうなその子の顔に胸が痛んだ。
よしよしと頭を撫でてみる。
恥ずかしそうな、くすぐったそうな顔をして男の子は笑った。

05.魔術→←03.スリザリン



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作者名:アイリス | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月8日 19時

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