35.探偵は見逃さない ページ36
「いやー、君が
ごめんな、普通の女の子だったんだな」
「えっ」
すぐに助けに行かなくてごめん、怖かっただろ?と安心させるように笑う世良さんとは反対に顔がひきつる。
後ろに誰かがいることは知ってたし、色々言いたいことはあるけど、私が元ヤン説流したの誰だよ。
「何その噂、私初めて聞いた」
「ん?ほら、葵君がいつも一緒にいる千歳って子が言ってたぞ。たまに怪我とかしてるし、てっきり本当かと」
よし、犯人は分かったので帰ったらメッセージでひたすらスタンプ連打してやろう。
「そう。良い情報聞いた、ありがとう。
そういえば、世良さんって柔道部だっけ?今の格闘技?みたいなの凄かったね!」
「柔道はしてないよ。ボクがやってたのは『
「じ、じーくんどー?」
全く知らない単語を復唱しながら小首を傾げる。
全然聞いたことの無いスポーツが出てきちゃった。多分海外のスポーツだよね?
「そ、ボクの兄がやってて、それを教えてもらったんだ。でもまぁ兄には全然敵わないんだけどね、何せボクの3倍強いから」
「ひぇ、凄いね」
てかさっきの3倍!?世良さんのお兄さんはプロの選手か何かなのかな?
***
結局、そのまま流れでポアロに入る事に。世良さんは毛利さんや鈴木さんと一緒に勉強会をする予定らしい。
安室さんはいたけどこの時間帯は接客で忙しそうだからとりあえず安心だ。
そして待ち合わせまで喋っている間に世良さんと打ち解ける事ができた。
学校ではあまり関わらなかったけどちゃんと話してみるもんだね。
「そういえば、葵君が着けてるネックレス綺麗だよな!少し前までは着けてなかったけど、誰かに貰ったのか?」
この子よく人の事見てるなぁ、流石探偵。
「あはは、まぁね」
思わず視線をそらす。
何を勘違いしたのか世良は少しテンションが上がったようで。
「お、もしかして彼氏か?どんな奴なんだ?」
「ち、違う違う!……っえーと身内!」
安室さんは一応私の保護者的なヤツだし、多分合ってるとは思う。
チラリと安室さんの方を見るが特に反応する様子は無く、普通に接客をしていた。
「ふーん?」
焦って否定する私を見てニヤニヤする世良さんはとても楽しそうだ。
「……ホント、期待する要素何もないから」
「え、マジな方の暗い顔するなよ」
594人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星空ブリキ(プロフ) - このお話めっっっっっちゃだいすきです!!!!!!! (2023年3月7日 22時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 颯さん» わざわざコメントありがとうございます!!なるほど、普通に文にするのもありですよね、参考にさせていただきます!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 2章のタイトルちょっと思いついたんですけど、監視対象が見た純黒の悪夢とかどうですかね。参考程度にどうぞ (2021年2月25日 19時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 莉咲さん» タイトルが魅力的だなんてとても嬉しいです!!二時間も時間を使って見つけてくださりありがとうございます!!( ´;゚;∀;゚;) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 。。。さん» わあああ!わざわざコメントありがとうございます!(*^▽^*) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よもぎもち | 作成日時:2020年4月12日 16時