26.昼休みの救出劇 ページ27
ある昼休みの事だった。
「……ん？」
私は学校の校医である新出先生が屋上への階段を登って行くのを見かけた。
彼は茶色い髪に眼鏡をかけたイケメンの先生で生徒に優しい人気者。
その頃、ちょっとだけ新出先生が気になっていたので好奇心で私は先生の後を着いていった。
屋上っていつも開いてたっけ、何しに行くんだろう。
なんて思いながらこっそり着いていくと、屋上のドアを閉められて鍵をかけられてしまう。
「む……」
絶対に何かあるに違いない！先生が生徒に隠したい事……煙草吸ってる事とか？彼女とか？
そう思った私は階段の踊り場にある窓を開け、そこから外に出て磁力を操りながら軽率に壁を登る。
屋上の方に新出先生が寄っ掛かっている柵が見えたので後ろに回った。
外から私が壁に張りついているのを見たらとても異様な光景だし不審者だけど、まぁこの時間はあんまり学校外に人いないから許容ってことで！
すると新出先生の流暢な英語が聞こえてきた。
うーん、全然聞き取れない。英語上手すぎる。
外国人と電話で話してる？でも何で屋上？保健室でいいのでは？
……はっ、もしや恋人！？
いやでもさっき名前っぽいのを言ってたときカルバなんたらって聞こえた！でも女性っぽくないような、いやでも恋人が女だとは限らないわけで……。
あわあわと混乱して少し考えた後、言葉が聞き取れない私は盗み聞きするのを諦めて戻ることにした。
すると突然、ガシャンッと何かが外れた金属音が頭上から聞こえた。
「え」
反射的に頭上を見上げると新出先生と外れた柵が落ちてきた。
***
電話をしていると突然、寄っ掛かっていた柵が外れた。重心が後ろに偏り、少しの浮遊感。
「っ！？」
まさかこんなところで私死ぬの……？
比較的安全な校内だった為に完全に油断していたのかもしれない。
死を覚悟した瞬間、横目に見えたのは階段付近の窓枠に座っていた少女。
何故そんな所に座っているのか、色々聞きたいことはあったけど
「＿＿＿＿＿＿新出先生ッ！」
見覚えのある少女が咄嗟に手を掴んでくれた。
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星空ブリキ(プロフ) - このお話めっっっっっちゃだいすきです！！！！！！！ (2023年3月7日 22時) (
レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 颯さん» わざわざコメントありがとうございます！！なるほど、普通に文にするのもありですよね、参考にさせていただきます！！ (2021年2月25日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 2章のタイトルちょっと思いついたんですけど、監視対象が見た純黒の悪夢とかどうですかね。参考程度にどうぞ (2021年2月25日 19時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 莉咲さん» タイトルが魅力的だなんてとても嬉しいです！！二時間も時間を使って見つけてくださりありがとうございます！！( ´;ﾟ;∀;ﾟ;) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 。。。さん» わあああ！わざわざコメントありがとうございます！(*^▽^*) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2020年4月12日 16時
