22.不十分 ページ23
「事件があった次の日にお前は急に現れて引っ越してきただろう」
「それだけ?
私の名前が書いてある資料があった、とかそういう証拠は無いんでしょ?それじゃ動機だって不明じゃん」
まぁ資料に関しては私が全部消したはずだから見つかるわけがないけど。
そして何を言われようと粘るしかない。この人が音を上げるまで耐えてみせる!
私は朝までこの状態で戦い抜く覚悟を決めた。
その矢先
「……分かった。今回は諦めよう」
「えっ」
彼の言葉に開いた口が塞がらなくなる。
そ、そんなあっさり諦めていいの!?拍子抜けなんだけど。いや、嬉しいけど!なんか拷問とかされると思ってた……。
私が呆気に取られている間に降谷さんはノートパソコンを閉じ、部屋を出る準備をして立ち上がった。
「何をしてるんだ?早く行くぞ」
「……ホ、ホントに言ってる?」
なにこれ、何かの罠?
「その様子だと言う気は無いんだろう。無駄に時間を使いたくない、それに証拠も不十分なのも分かっている」
降谷さんはため息混じりに言うとドアを開けた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
私は慌てて駆け足で彼を追いかけて行った。
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星空ブリキ(プロフ) - このお話めっっっっっちゃだいすきです!!!!!!! (2023年3月7日 22時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 颯さん» わざわざコメントありがとうございます!!なるほど、普通に文にするのもありですよね、参考にさせていただきます!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 2章のタイトルちょっと思いついたんですけど、監視対象が見た純黒の悪夢とかどうですかね。参考程度にどうぞ (2021年2月25日 19時) (レス) id: e2ffa37dcb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 莉咲さん» タイトルが魅力的だなんてとても嬉しいです!!二時間も時間を使って見つけてくださりありがとうございます!!( ´;゚;∀;゚;) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 。。。さん» わあああ!わざわざコメントありがとうございます!(*^▽^*) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2020年4月12日 16時