46.水族館での再会 ページ10
「あー……昨日は散々な目にあった」
楽しいテーマパークに似合わず、私は暗い声で呟きながらオリジナル海兵服に着替えて髪をセットする。
そしてシフトに再確認し、表に出て他のバイトの人と入れ替わった。
実は昨日大変な目に合ったが、今日は東都水族館にバイトをしに来ていた。
明日はちょうど蘭ちゃん、園子ちゃんとここで会えるし、今日まで頑張らなきゃなぁ。
そんな事を思いながら賞品であるイルカのストラップを並べていると子供達と保護者のような女性がやって来た。
私は営業スマイルを浮かべて賞品を指差す。
「こんにちはー！ダーツやっていきますか？賞品はこちらとなっておりまーす！」
「あー！葵お姉さん！」
「何でここにいるんですかー！？」
聞いた事のある声がしてよく見てみれば少年探偵団の3人組だった。
「ふふ、ここでバイトしてるんだ」
知り合いが来ると恥ずかしいけどちょっと嬉しいな。
「ダーツをやりに来たのかな？」
私が子供達に目線を合わせるように屈むと先頭に立っていた歩美が頷いた。
「そうなの！でもやるのは私達じゃなくてこっちのお姉さん！ね？」
手を引いて隣にいた保護者のような女性を紹介する歩美。
女性の方に目を向けた途端、ピシッと体が固まってしまう。
「……え、と」
銀髪に左が青い目……で片方が黒い目の女性。格好も昨日とほぼ同じ。
いやいや、見覚えありすぎ！昨日安室さんと赤井さんが追っかけてた人じゃん！何でここにいるわけ！？
しかし銀髪の女性は目を合わせるものの、私に気づいている様子は全く無い。
「……？そ、そうですか。では、ダーツ楽しんでくださいね！
1つ真ん中に当てれば50点、3回チャレンジできますよ！」
とりあえず笑顔で応対し、女性にダーツ矢を渡す。
うーん、暗かったし車体の上に乗っかってたし、私の事は覚えてないのかな？でもそれにしたってダーツしに来る意味が分かんなくない！？
安室さんに連絡しとこうかな……どーしよ。今バイト中だし。
私が迷っている間に彼女はダーツ矢を投げていく。
投げた2つはどちらともど真ん中に命中していた。あと最後の1つ。
「頑張れ姉ちゃーん！」
「最後の一個ですよ、慎重にいってください！」
元太と光彦が応援し、歩美は祈るように手を組む。
女性は息を呑むと最後のダーツ矢を投げた。
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秋海(プロフ) - ありがとうございます…！ (2021年8月8日 19時) (
レス) id: 628fc0211f (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 秋海さん» ありがとうございます！！！夢主ちゃん描いてくださったんですか！？自作発言などなければ基本的に載せていただいて大丈夫です！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
秋海(プロフ) - 作品とても面白いです！！夢主ちゃんが可愛かったので描いてみたんですが、見て頂きたいので自分の作品の方で載せても良いですか…？ (2021年8月8日 18時) (レス) id: 628fc0211f (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます、白いカードのシルエットのことでしょうか？そうです降谷さんです、合っていますよ！！ (2021年8月5日 16時) (レス) id: 2b1ed576a3 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あの、ホーム画？イメ画？のシルエットになってるｲﾗｽﾄって､降谷さんですかね。？！((((違ったら全力逃走 (2021年8月5日 5時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2021年3月2日 17時
