監視対象は純黒の悪夢を見る【名探偵コナン】

55.行き先は1つ ページ19

突然クラスメイトの名前が出てきた事に驚きながらも俺は考えを巡らせる。

安室さんと最近何かあったようだし、怪しいとは思っていたけど。
まさか、あの歳で公安に入った……はありえないから協力関係にでもあるのか？でもとりあえず黒の組織に所属してるわけではないって事だよな。

「水瀬葵……どっかで聞いたことあるような」

帝丹高校に潜入したことがあるジョディさんは首を傾げた。彼女はうろ覚えらしい。

「僕の知り合いだよ」

「そうか。まぁ今はさておき、敵は工作員の奪還を優先し、東都水族館に向かったようだ」

「え、警察病院じゃないの？」

「あぁ、公安が東都水族館に連れ出したらしい。赤井くんが今そっちに向かっているから、我々は倉庫街に残された諜報員の救出とNOCリストの捜索に当たる」

ジェイムズさんの指示にジョディさんとキャメルさんは同時に返事をした。
俺はジェイムズさんにここからは危険だからと降りるように言われ、工作員であるキュラソーについて分かっている事だけ聞くと、FBIの車を降りる。

「キュラソーか……」

キュラソーとはオレンジの皮を使った酒だ。
主な種類はホワイトキュラソー、オレンジキュラソー、ブルーキュラソー、グリーンキュラソー、そしてレッドキュラソー。

ハッとして、キュラソーが持っていたカラーカードを取り出した。
キュラソーのようにちょうど5色だ。それにこの配色、最近どこかで見た事がある。昨日の事を時系列順に思い出しながら考えていると心当たりが一つ。

「っこの色は！」

その正体に辿り着いた俺はスケボーを使い、すぐにどこかへ向かったのだった。

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