30…マサイ ページ31
マサイside
Aが家に来た時から、既にそういう考えはあった。
「まだあるけど、飲まねーの？」
『あ、あー…どうしようかなぁ』
Aが酒にあまり強くないことは知ってる。
押しに弱いことも知ってる。
全て、知ってて勧めてる。
「今日くらい、いいだろ？ほら」
俺は最低だろうか。酔ってしまうのは目に見えてるのに。
＿＿＿＿＿＿ただ、
帰らせたくないという理由だけで。
『じゃあ…いただきます』
.
Aの喉に流れ込んだ酒はあっという間に体中を駆け巡った。
『っう…やば、フラフラする、かも』
「あれ、もう酔ったのか？」
分かりきっている事。想定内の事。
Aは考えてもいないだろう…いや、酔いで考えられないか。
「おっ…と。」
『ごめぇ、ん…か、帰らないと…いけないのに』
「帰れんの？ひとりで。」
正直、Aに選択肢なんて一つだけ。
そして一つも迷う必要なんてない。
『泊まっても、いい？かな…』
もう全て俺に委ねれば、楽なんだよ。
「…もーちろん。全然いいよ。
むしろ＿＿＿＿＿＿＿＿よかった。そう言ってくれて」
『っ…え？』
まだ彼女は無垢、なのかもしれない。
けれど、そういうところにそそられる。
.
「まぁ、ちゃんと覚えておいて。
今から男の部屋に泊まるって事。分かってるよな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 817人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yume - こんにちは！小説を読ませていただきました♪とってもキュンキュンしました^^ありがとうございます。\\^^// (2018年4月5日 21時) (
レス) id: 104870dc44 (このIDを非表示/違反報告)
モトキくんがカッコよすぎる件について - モトキがぁーーーー可愛いしぃぃぃぃぃカッコイイしーーーーもう最高ーー！天国ですわこここの作品大好きです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: da74673947 (このIDを非表示/違反報告)
綾芽(プロフ) - ハユミナさん» ありがとうございます。またお話の方も宜しくお願いしますね^^ (2017年5月4日 19時) (レス) id: 956d95827b (このIDを非表示/違反報告)
ハユミナ - いつも、見させていただいてます！このFischer’sが周りにいる世界の小説がとても好きです！！これからもコメントさせていただきます！楽しみにしていますね！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: 8764f628a2 (このIDを非表示/違反報告)
綾芽(プロフ) - まぐろさん» そんな…まだまだ恐れ多いです^^; (2017年4月20日 22時) (レス) id: 956d95827b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾芽 | 作成日時：2017年2月24日 23時
