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「正直一人じゃ厳しくてな。フリーレン、お前なら倒せるんだな？」
「30秒足止めしてくれたら確実に。」
「なるほど。30秒か、、、」
「なにか問題があるの？」
「それ、俺がやらないとダメかな？」
「何を言っているのですかこの人は。」
フェルンは若干引いている。仕方がない。私もそう思った。
「やっぱりそういうことか。シュタルク、魔物との戦闘経験は？」
「ゼロだよ!!!!!」
「あらまぁ。」
シュタルクは泣きながらフリーレンにすがる。
「助けてくれよフリーレン！」
「俺だって最初は立ち上がったんだよ。」
「でも、怖くて1歩も動けなかったんだよ！あいつ、家を野菜みたいに輪切りにしちまうんだぜ」
「まあ、竜だものね。」
「人間が戦っていいような相手じゃねぇよ！！！」
「竜の気まぐれで助かったと思ったら」
「なぜかそのあと竜が村を襲わなくなって英雄扱い。村の人たち超いい人なんだよ。もう逃げられる雰囲気じゃないんだよ。」
「フェルン。そんな冷ややかな目で見たらだめよ。」
「フリーレン様。長寿様。“こいつ”はダメです。他を当たりましょう。」
「見捨てないでくれよー！」
「いや、“こいつ”は竜と戦える。できるはずだ。」
「そんな、、、やればできる子みたいに。」
まあこれでもアイゼンの弟子だ。戦えなければ大変だ。
「まあ、もしできなくても“最終手段”があるから。」
「“最終手段”？」
その夜は時間をあげてシュタルクによく考えさせた。
「それじゃあ、ご飯食べ終わったら宿で集合。」
「うん。森に居る？」
「うん。遅かったら呼んで。」
日が出ていない夜は植物に触れて命を巡らせる。
人間でいう食事のようなものだ。
今日の月は真ん丸で少し青みがかかっていた。
葉と葉が擦れる音が聞こえた。
野ウサギの親子か。
「おいで。大丈夫。」
子の方が近寄ってきた。足にはどこかでつけられた傷があった。
「大丈夫。いま治すから。」
傷口にそっと触れる。私は聖書なんて持っていない。だけど、年寄りを甘く見てはいけない。長寿を侮るな。なんでもできるんだから。
傷を治すことだって。
「よし。行っておいで。」
少し遅くなった。先程から聞こえる衝撃音を横に宿に帰った。
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ハノン(プロフ) - ぽえたたさん» 「ぽえたた」さんありがとうございます！いいものが書けるように頑張ります!!! (4月15日 16時) (
レス) id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
ぽえたた(プロフ) - 続きが凄く気になります、、！更新頑張ってください！ (4月14日 19時) (レス) @page6 id: e9bc018e39 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - あかいりんごさん» 「あかいりんご」さんありがとうございます。良いものを書けるように頑張ります🫶🏻 (3月24日 7時) (レス) id: b1aa25fb33 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご - とても面白いです！更新頑張ってください☺️ (3月24日 2時) (レス) @page7 id: 73d1ffd850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハノン | 作成日時：2024年3月15日 10時
