玉狛のお子様2号【ワールドトリガー】 (ページ12)

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音羽の両親ページ12

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リビングには紙同士が触れる音のみが響いていた。音羽は数枚の紙を器用にたたんで、封筒に入れた。

「読んだよ。」

「そっか。」

「私、頑張る。よくわかんないけど、手紙のとーりにやってみる。」

音羽は悩みがなくなったような、なにか引っ掛かりがなくなったようなそんな顔をしていた。

「おやすみ！ゆーいち！」

そう言ってもう一度眠りにつくためリビングから手を降って歩き始める。朝まで数時間だが、音羽の年齢を考えると、すぐに寝れるのだろう。

「おやすみ。」

そう返事をした彼も、なにかいつもとは違うような雰囲気を出していた。

「琴音さん、怒ると怖いからな…ちゃんと見守らなきゃ」

今は亡き特徴的な桃色の髪の女性、それに、そんな彼女の近くにいつも居た男性、“琥羽”の姿も思い浮かべていた。

記憶を辿れば良い思い出しかないような人達だったが、もちろん人間だから怒ることもあった、喧嘩しているのは一度だけ見た。

「懐かしいな。」

彼は、そんな二人の子供をしっかりと見守っていた。

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短い。酷いですね。