お子様の奮闘 ページ1
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それから数ヶ月後。音羽お気に入りの少し大人っぽい焦げ茶色のコートが似合う時期になった。
そんなある日、音羽は迅に連れて行かれた。
「どこいくの？ゆーいち」
「まあまあ、」
その「まあまあ」はなんなのか。そんなことを考えながら歩いていた。
音羽は、崩壊気味の駅の近くに来たら異変を感じた。
「ゆーいち。もやが、、、」
駅の周りにはもやが漂っていた。つまり、何かしらの危険が起きると言うことだ。危険とわかっても、音羽はどんなことが起こるかはわからない。
「んー。」
曖昧な返事をする迅、音羽はいつものことなのでそのまま連れて行かれることにした。
古びたビルの階段を登る。屋上にはスナイパー奈良坂達がいると言っていた。迅は、電話をしていたから音羽は置いていった先に登っていた。
「ふんふーん。ぁ、しずかにいかなきゃね。」
音羽が屋上の扉を開けたら奈良坂が居た。
「あれ、とーる1人じゃん、、、」
「音羽、、？」
「よっ！！あめちゃんなめる？」
音羽に命じられた任務は奈良坂を少しでも遊真に攻撃しないようにすること。1度当ててしまったらしいが、まあいいだろう。
「まあまあ、おちついて！とーる！ゆーまいいこだよ！こうげきしたらだめー！」
奈良坂が足止めに気づいて再び銃を構えた。
「ストップストップ！」
音羽は咄嗟に奈良坂の目を小さな手で塞いだ。
目を塞いでしまえば狙うことはできない。
しかし、所詮5歳児の力。簡単に振り払われてしまうだろう。
「う、うごいたらこちょこちょする!」
脅す作戦を実行した。
「はぁ。」
しかし無視され、再び銃を構えられた。
「え、ちょ！ゆ、ゆーいち！！！」
自分ではどうしようもできないことを察して、音羽はどこぞのパンヒーローを呼ぶかのように迅に助けを求めた。
すると迅が来た。任務完了だ。
「よっ！」
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作者名：ハノン | 作成日時：2024年2月23日 6時
