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○「ね、亮ちゃん、行かなきゃ…!」
ずっと感謝を述べながら嬉しそうに私のプレゼントを見つめる彼に気を取られていたら、
少し急がないと間に合わない時間になってしまっていて、慌てて彼に声を掛ける。
でも、少し何かを思い出したかのように、マカロンを見つめている彼には私の声は聞こえていないみたいで、
もう一度呼びかける。
○「亮ちゃん、?時間が…!」
阿「…え、?わ、ほんとだ!急ご!」
彼が開けてくれた助手席に乗り込むと、
エンジンを掛けても発進しない彼に不思議になる。
○「どうしたの、?もしかして体調悪い?」
阿「いや、何でもない!行こっか!」
問い掛けるといつも通りだし、体調が悪そうにも見えないから特に気にしなかった。
でも、途中で信号に止まった時、
阿「…あのさ、A、どうしてマカロンくれたの、?」
○「へ…?」
阿「あぁ、いや!何でもない!(笑)
マカロン食べたかったのかなぁって?」
彼の質問に、まさか気持ちがバレてしまったのかと、驚いておかしな声が出てしまう。
でも、私のこの気持ちを隠した分、貰えていた勇気はもう底を尽きたみたいで、本当の事は言えない。
何より、彼はきっと本当に疑問だっただけなのだろう、
すぐに笑って続けた言葉に、気付いて欲しかったようなそうで無いような。
○「ふふ、そうかも。作った時は食べたかったかなぁ、」
阿「じゃあ…今日、家来る?」
○「え、良いの…?」
阿「珈琲と一緒にこれ食べようよ!俺、今日はAと一緒に居たいかなぁ、(笑)」
彼はただメンバーとしてそう言ってくれるのだろうけど、
今はその優しさが少し苦しい。
でもね、ほら。
私は世界の片想い中の女の子の中で1番幸せだよ、きっと。
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阿部side
誕生日の今日。
1番に祝ってくれたのは想い人の彼女じゃなかった。
でも、これはいつもの事だから想定内。
朝一で彼女を迎えに行くと、最初に祝えなかったと落ち込むから「直接は1番だよ」と伝える。
すると一気に笑顔に戻った彼女と、誕生日を1日過ごせるのだから幸せだ。
…いや、正確には夕方までか。
どうやって、彼女と一日の全てを過ごせるかと考えていれば、プレゼントをくれた。
少し緊張しながら渡すのが可愛くて少し笑ってしまう。
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誕生日過ぎちゃってごめんなさい!
あべべ誕生日おめでとう!
努力家で優しい貴方が大好きです!
健康で素敵な1年に!
あ、もう少し続きます!笑
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抹茶プリン(プロフ) - りんかさん» りんかさんご指摘ありがとうございます!文字数の関係で名前表記は難しいなと考えている為、○で省略しておりましたm(_ _)m こちらはもうお話の更新は無く、改訂版での更新になると思いますのでそちらから何かしらの改善をさせて頂きます! (2021年5月10日 0時) (レス) id: 22318dcc9f (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ○表示だと分かりにくいので、変更お願いします (2021年5月9日 22時) (レス) id: a15f9aa4a0 (このIDを非表示/違反報告)
みけけjack(プロフ) - 黎音さん» 黎音さんご指摘ありがとうございます!名前については、会話の時の「」の前は○表示で統一しております。何卒宜しくお願い致します。もし、メンバー等が話す時の変換が○になっていたら申し訳ありません。。その時はまたご指摘お願いします、! (2020年10月23日 7時) (レス) id: 22318dcc9f (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 名前変更してるのに◯表示 (2020年10月22日 18時) (レス) id: a11c84abf8 (このIDを非表示/違反報告)
みけけjack(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんありがとうございます!楽しんで頂けるよう、これからも頑張ります!美紀さんもお気をつけ下さい! (2020年8月26日 11時) (レス) id: 22318dcc9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶プリン | 作成日時:2020年8月25日 18時