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それからは、
蓮くんの声がすぐ隣で聞こえないのも、顔があまり見えないってだけでも凄く楽だった。
そもそも、蓮くんが私を妹のように思ってるのも、
だからこそ、色んな事を心配して、部屋に来ていた事も全部分かりきった事だった。
でも、いざ言葉にされるとかなりしんどくて、
家に着いたら泣こう、そう思っていた。
蓮「なんかさ、今日暑くない？一日中思ってたんだよねー、」
六「え？全然だよ？寧ろ丁度良すぎるくらい！」
四「うん、確かに！三村くんってそんなに暑がりだったっけ？」
蓮「うーん、暑がりでもないんだけどなぁ、、
あ、いつもより先生に雑用頼まれたからかな？」
四「きっとそうだよ！今日、花岡先生の雑用多かったもん。動いてたから暑かったんだよ！」
ここで私は気づいた。
さっきの赤くなった顔は見間違えじゃなかったって。
○「ねぇ、蓮くん。もしかして、今、すっごく眠いんじゃない？？」
蓮「え、うん。なんで分かったの？笑
確かに今日はめっちゃ眠いけど、笑」
○「じゃあ、蓮くん今すぐ帰らなきゃ。たぶん熱あるよ」
六「え、？！なんで分かったの？！」
四「Aちゃん凄くない！？」
蓮「あ、そういう事か、！言われてみれば、体もしんどいかも」
○「ほら、早く帰って寝て！悪化する！」
体調不良だと気付いてからは、
一刻も早く家に帰らせて、悪化させまいと必死でさっきの事なんて忘れてた。
蓮「いや、でも、皆で帰ってるし、」
○「つべこべ言わないの！皆に移る方が大変でしょ！
…ごめんなさい、蓮くん連れて先に帰ります！また明日！」
そう言って、足早に蓮くんの腕を引いて歩き出した。
二「ミムりんがあんなに圧倒されてるの初めて見た、、」
一「アイツ、あんなにか弱かったか、？」
五「また明日って言ったよな！？な！？」
六「さすがAちゃん、、」
四「あれはかなり心配症だね、笑」
そんな声は聞こえないくらい、とにかく急いで歩いた。
蓮「ねぇ、早いんだけど。僕、一応病人だよ？笑」
○「あ、ごめんね。でも、気付かずに頑張りすぎな蓮くんが悪い！
…はい、着いた！私冷えピタとか取ってくるから、ちゃんと着替えて部屋で寝ててね？」
蓮「はいはい笑 …お母さんじゃないんだから、、笑」
○「なに？もしかして他にもどこかしんどい？」
蓮「ううん、何でもない。笑 ちゃんと部屋で待ってるから」
それを聞いて、安心して自宅に向かった。
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作者名：ぴゅかぴゅう | 作成日時：2020年5月10日 15時
